【2024】ベテラン強打者のFA市場は値崩れの危機?

ESPNのJeff PassanがPassan: Where MLB free agency, trades stand entering 2024で以下のように伝えています。

If there’s one market that’s in danger of collapsing, it’s veteran bats, which is surprising considering how few are available to begin with. It turns out, though, even fewer teams are actively trying to fill that hole.

「崩壊の可能性がある市場があるとすればベテラン打者だ」「FA市場で獲得できるベテラン打者は多くないが、獲得に動くチームが少ない」と伝えています。

そしてそのあと、この値崩れの可能性があるベテラン打者をリストアップしています。

  • テオスカー・ヘルナンデス(外野手)
  • ホルヘ・ソレア(外野手/指名打者)
  • J.D.マルティネス(指名打者)
  • ジャスティン・ターナー(指名打者/三塁手)
  • リース・ホスキンス(一塁手)
  • ジョク・ピーダーソン(外野手/指名打者)
  • ブラントン・ベルト(一塁手)

テオスカー・ヘルナンデスの2023年は26本塁打、93打点、打率.258/出塁率.305/長打率.435/OPS.741という成績で、好不調の波が激しいものの、良い時は手がつけれなくなる打撃を見せます。年俸が値崩れしたら1年でマリナーズと再契約する可能性もありそうです。ドジャースとレッドソックスが引き続き興味を示しているとされています。

ホルヘ・ソレアは36本塁打、打率.250/出塁率.341/長打率.512/OPS.853という成績を残し、1300万ドルの契約をオプトアウトして、FA市場に出ることを選んでいます。ただ、長期契約を手にする可能性は低くなっていて、3年契約すらも怪しくなりつつあるようです。

J.D.マルティネスの2023年は1年1000万ドルという格安の契約で、33本塁打、103打点、打率.271/出塁率.321/長打率.572/OPS.893という素晴らしい成績を残しています。大谷翔平を逃していたらドジャースと再契約というの一番可能性が高い選択肢でした。それはすでに可能性がなくなっています。36歳という年齢ではありますが、2023年の長打率は両リーグ8位と高く、2024年も一定の期待ができます。

ジャスティン・ターナーは23本塁打、打率.276/出塁率.345/長打率.455/OPS.800という成績で、三塁以外にも二塁と一塁を守ることができ、使い勝手の良い選手ではあります。ただ、年齢が39歳でシーズンを迎えることになることがネックではあります。2022年は830万ドル、2023年は670万ドルの年俸でしたが、1年契約で似たような年俸になる可能性がたかそうです。

リース・ホスキンスは十字靭帯の断裂で2023年シーズンは棒に振りましたが、2022年には30本塁打、打率.246/出塁率.332/長打率.462/OPS.794という成績を残しています。基本的には1年契約で再度、野手としての価値を再構築し、31歳という年齢を生かして、そののちにFA市場で再び複数年契約を探す可能性が高そうです。

ジョク・ピーダーソンは22年に134試合で22本塁打、打率.274/出塁率.353/長打率.521/OPS.874、2023年に121試合で15本塁打、打率.235/出塁率.348/長打率.416/OPS.764という成績を残しています。守備の面で不安があるため、基本的には指名打者として期待されることになります。四球を選ぶことができ出塁率が高いのが強みではあります。2024年は32歳となります。

ブラントン・ベルトは35歳で迎えた2023年シーズンをトロント・ブルージェイズとの1年930万ドルの契約でプレーしました。103試合で19本塁打、打率.254/出塁率.369/長打率.490という成績で、2024年も一定の貢献が期待できそうです。

1年1000万ドル以下の契約に収まりそうな選手が多くなりつつあり、買い手が有利な市場になっていることはまちがいなさそうです。

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