2023-24シーズンオフ最大のトレードと言えるファン・ソトで、アーロン・ジャッジとのコンビはMLB最強ではないかとの声もあります。
その期待に応えるかのようにスプリングトレーニングでは15打数7安打、3本塁打、7打点で打率.467/出塁率.529/長打率1.200/OPS1.729と圧倒的な数字を残しています。
2024年シーズン終了後にはFAとなるファン・ソトですが、ヤンキースは契約延長を試みるだろうと予想されています。しかし、代理人はスコット・ボラス氏のため、契約延長ではなく、フリーエージェント市場で契約を得ることを選ぶのは確実です。
25歳という年齢で通算成績が打率.284/出塁率.421/長打率.524/OPS.945のため、FA契約ではかなりの高額になることが確実です。
そのファン・ソトの契約についてThe AthleticのTim Britton氏は14年5億4000万ドル、年平均3857万ドルに達するだろうと予想しています。
この金額であれば総額ではアーロン・ジャッジの9年3億6000万ドルを上回りますが、年平均の4000万ドルと越えることにはなりません。
同じくThe Athleticによるとファン・ソトはナショナルズ在籍時に15年4億4000万ドルの契約延長を拒否したとのことです。
この金額はファン・ソトにとって最低ラインの契約で、フリーエージェント市場での14年5億4000万ドルの予想はこの提示もベースになっているものと思われます。
問題はヤンキースの年俸総額に、この金額を吸収する余裕があるかどうかということですが、山本由伸にも3億ドルを提示したとも言われているため、必要な選手であれば踏み込んでいく姿勢ではあることは間違いなさそうです。
年俸総額のことを考えるとジャンカルロ・スタントンの契約が2027年まで残っていることが非常に重荷になりつつあります。
体重を落としてスプリングトレーニングを迎えたジャンカルロ・スタントンですが、15打数1安打、打率.067/出塁率.176/長打率.067/OPS.243と苦しんでいます。
ジャンカルロ・スタントンがいることで、ファン・ソトを取り逃がすことがあれば、トレードでマイケル・キングなど大きい代償を支払った効果が2024年の1年だけにとどまります。
ファン・ソトへの期待が高まりつつありますが、一方で低迷するジャンカルロ・スタントンへの対応も注目されるヤンキースです。