サイヤング賞投手の移籍先が決まらないまま、シーズン開幕が近づきつつあります。
ブレイク・スネルの獲得に向けて動きがあると報じられていた球団がありましたが、そのうち2チームは撤退気味のようです。
USA TODAYのBob Nightengaleは以下のように伝えています。
The Houston Astros, who exchanged contract proposals this week for two-time Cy Young winner Blake Snell, now appear to be long-shots to sign him. They have balked at Snell’s asking price of at least a two-year guarantee for $60 million, including an opt-out after the 2024 season.
契約のオファーをやりとりしたようですが、アストロズはブレイク・スネル側の要求額に非常に驚いて、現時点では可能性が低くなったようです。
ブレイク・スネル側の代理人であるスコット・ボラス氏が要求しているのは2年6000万ドルで、なおかつ2024年シーズン終了後に契約をオプトアウトできる内容とのことです。
2年6000万ドルは安くはありませんが、悪くはない契約にも思えます。では、なぜアストロズにとって腰が引けるものかというと、ぜいたく税の問題が絡んでくるようです。
They have a projected luxury payroll of $256.828 million, according to Cot’s Contracts, and will eclipse the second tax threshold of $277 million (45% surcharge) if they sign Snell to a contract exceeding $20 million a year.
アストロズの予定される年俸総額は2億5682万8000ドルで、2つ目のぜいたく税(超過分の45%)のラインである2億7700万ドルが目前です。
ブレイク・スネルに2000万ドル以上支払うと、この基準を超過するため、希望にそうようなオファーをアストロズは用意できないようです。
もう一つの有力候補として名前が挙がっていたヤンキースですが、こちらも撤退気味です。
以下は同じUSA TODAYからの引用です。
The Yankees have not re-engaged in talks for Snell, and instead have expressed interest in signing free-agent starter Michael Lorenzen.
ヤンキースはブレイク・スネルとの再交渉はやっていないようで、マイケル・ロレンゼンのような他のフリーエージェント選手に関心を示しているとのことです。
そのような中、引き続き交渉を続けているのがサンフランシスコ・ジャイアンツです。
The San Francisco Giants are now looming as the favorites for Snell, who have been engaged, but were also waiting for the price-tag to drop.
ブレイク・スネルがシアトルで行ったシュミレイティッドゲームに視察したチームの一つがジャイアンツだと報じられています。
そのジャイアンツが有力な移籍先と現時点ではなっているようですが、それでもブレイク・スネル側の要求額が下がるのを待っていて、時間がかかっているようです。
いずれにしても、ブレイク・スネルの契約はコディ・ベリンジャーやマット・チャップマンと同様に、ディスカウントで2年6000万ドル、大きくて3年9000万ドルが妥当なラインになりつつあります。
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