【LPGA】エビアンチャンピオンシップ2025の概要（7月10日～13日）

31回目の開催となるエビアンチャンピオンシップは2025年7月10日から7月13日に、フランスのエビアン・レ・バンにあるエビアン・リゾート・ゴルフクラブで行われます。

1. エビアンチャンピオンシップとは？

エビアンチャンピオンシップは、女子プロゴルフの5つのメジャーチャンピオンシップの1つです。

最初はエビアン・マスターズとして1994年に設立され、欧州女子ツアー（LET）のトーナメントの1つでした。

2000年からはLPGAツアーと共催となり、LPGAツアーの一部とも形、同時に賞金額が大幅に増加しました。

2013年からはメジャーチャンピオンシップに昇格し、女子プロゴルフの5つ目のメジャートーナメントとなりました。

トーナメントの日程は何度も変更され、当初は6月に開催されていましたが、7月、9月と移り、2019年に再び7月に戻りました。

2021年にはアムンディがタイトルスポンサーとなり、賞金総額は650万ドル、優勝者には100万ドルが授与されました。

アムンディはフランスの資産運用会社で、2021年末時点で約2兆ユーロの運用資産を持つヨーロッパ最大の資産運用会社であり、世界でもトップ10に入る規模を誇ります。

トーナメント名は以下のような変遷を経ています。

当初は6月中旬に開催されるトーナメントでしたが、2003年からは7月下旬の開催へと変更され、それが2012年まで続きました。

メジャートーナメントに昇格した2013年からは9月中旬の開催へと変更されています。

2013年から2018年まではLPGAツアーと欧州女子ツアーの最後のメジャー大会でしたが、現在は年間4番目のメジャートーナメントです。

ホストコースはトーナメント設立から現在に至るまで、フランスのエビアン・レ・バンにあるエビアン・リゾート・ゴルフクラブです。

エビアンリゾートゴルフクラブはフランスで最も古いゴルフコースの一つで、豊かな歴史を持っています。

コースは標高約480メートルに位置し、ジュネーブ湖を見渡すことができます。レマン湖と周囲のアルプス山脈の美しい景色も楽しむことができ、ヨーロッパで最も風光明媚なコースの一つです。

標準的な18ホールのコースはパー71で、全長6,333ヤード（5,791メートル）となっています。

2012年から2013年にかけて、ティー、フェアウェイ、グリーン、バンカーに重点を置いた800万ドルの改修が行われました。

しかし、設計上の欠陥も指摘されており、レクシー・トンプソンは「良いショットでも悪い結果になることが多い」と批判し、ステーシー・ルイスは2年間ボイコットしています。

グリーンには主にベントグラスが使用されており、フェアウェイとラフには、ライグラスとフェスキューが混合されて使用されています。

コースは挑戦的なレイアウトで、いくつかのホールには大きな高低差やウォーターハザードがあります。正確なショットと慎重なプレーが求められます。

特に注目すべきホールは、水越えの正確なショットが求められるパー3の5番ホールと、リスクとリワードのデザインが特徴のパー5の18番ホールです。

エビアンチャンピオンシップの歴代の優勝者、賞金総額、優勝賞金は以下のとおりとなっています。なおメジャートーナメントに昇格前の2012年以前の情報は割愛しています。

補足となりますが、エビアンマスターズ時代には宮里藍が2009年と2011年に優勝しています。

R	Prize	Pts	R	Prize	Pts
1	$1,200,000	650	16	$112,800	68.9
2	$754,400	416	17	$107,200	66.3
3	$547,200	299	18	$102,400	63.7
4	$423,200	234	19	$98,400	61.1
5	$340,800	188.5	20	$95,200	58.5
6	$279,200	156	21	$92,000	55.9
7	$233,600	130	22	$88,800	53.3
8	$204,800	117	23	$84,800	50.7
9	$184,000	104	24	$81,600	48.1
10	$167,200	97.5	25	$79,200	45.5
11	$155,200	91	26	$76,000	42.9
12	$144,800	84.5	27	$72,800	40.3
13	$135,200	78	28	$70,400	37.7
14	$127,200	74.1	29	$67,200	35.1
15	$120,000	71.5	30	$64,800	32.5