【PGAツアー】ザ・セントリー2025の概要(1月2日-5日)

ザ・セントリー20251月2日から1月5日にわたり、ハワイ・マウイ島カパルアにあるカパルア・リゾート(プランテーションコース)で行われます。

目次

ザ・セントリーとは?

ザ・セントリー元々はトーナメント・オブ・チャンピオンズとして知られていました)は、1953年に設立されました。

1966年までネバダ州ラスベガスのデザートインカントリークラブ、1967年と1968年は同じくラスベガスのスターダストカントリークラブ、1969年から1998年まではカリフォルニア州カールスバッドのラコスタリゾート&スパでした。

1985年までは5月に開催され、1986年から1月に移行し、1999年にはマウイ島に移転しました。

1999年以降は、ハワイ州マウイのカパルア・リゾートのプランテーションコースで開催されています。

大会のタイトルスポンサーは、1975年から1990年まではMONY(Mutual of New York)、その後インフィニティが3年間担当し、1994年からメルセデス・ベンツが16年間スポンサーを務めました。

2010年には韓国のソウル放送(SBS)がスポンサーとなり、2011年からヒュンダイがタイトルスポンサーを引き継ぎましたが、2017年にSBSが再びタイトルスポンサーとなり、2018年からはセントリー保険が契約、2030年まで延長されています。

2021年には、COVID-19の影響でトーナメントが10試合中止されたため、出場資格が2020年のトーナメント勝者に加え、ツアーチャンピオンシップ出場者にも拡大されました。

2022年には元の勝者限定の形式に戻りましたが、2023年からツアーチャンピオンシップ出場者の追加が恒久化されました。

2024年には、トーナメント名称から「トーナメント・オブ・チャンピオンズ」の名が再び外されました。

トーナメント名の変遷は以下のとおりとなっています。

  • トーナメント・オブ・チャンピオンズ(1953-1974)
  • MONYトーナメント・オブ・チャンピオンズ(1975-1990)
  • インフィニティ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ(1991-1993)
  • メルセデス・チャンピオンシップ(1994-2006)
  • メルセデス・ベンツ・チャンピオンシップ(2007-2009)
  • SBSチャンピオンシップ(2010)
  • ヒュンダイ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ(2011-2016)
  • SBSトーナメント・オブ・チャンピオンズ(2017)
  • セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ(2018-2023)
  • ザ・セントリー(2024-)

ザ・セントリーのタイトルスポンサーは、ビジネス保険に特化したアメリカのセントリー保険です。

彼らは2018年からタイトルスポンサーを務めており、2030年までスポンサー契約を延長しています。

ザ・セントリーは、PGAツアーの中で4つのメジャートーナメントとザ・プレイヤーズチャンピオンシップに次ぐ格を持つシグニチャー・イベントの一つです。

シグニチャー・イベントの詳しい情報は以下のページにまとめています。

【PGAツアー】シグニチャー・イベント(Signature Event)とは?

カパルアリゾート・プランテーションコース(ホストコース)

こちらはカパルアリゾート(プランテーションコース)の概要です。

歴史・創設者・運営者

ハワイのマウイ島にあるカパルアリゾートのプランテーションコースは、ゴルフ界の伝説的な人物であるベン・クレンショービル・クーアによって設計され、1991年に正式にオープンしました。

ハワイの西マウイ山脈の斜面に位置するため、ほぼすべてのホールから壮大な海の景色が楽しめます。

カパルアリゾートはコリン・キャメロンによって創設されました。彼はハワイの名家出身で、J・ウォルター・キャメロンの息子であり、ヘンリー・アレクサンダー・ボールドウィンの孫にあたります。

プランテーションコースはトゥルーンゴルフによって運営されており、リゾート内にあるプランテーションコースとベイコースの運営管理をしています。

コースレイアウト・芝の種類・特徴

  • レイアウト:コースの全長は7,596ヤードで、パー73としてプレーされます。
  • 設計:大きな高低差と広いフェアウェイが特徴で、プロにとっては難しい挑戦ですが、アマチュアにとっても楽しめるコースです。
  • ホールのバリエーション:500ヤードを超えるホールが7つ、400ヤード未満のパー4が4つ含まれています。特に18番ホールは急な下り坂と太平洋の絶景が魅力です。
  • 芝の種類:バミューダグラス
  • コースレコード2022年の大会でジャスティン・トーマス、ジョン・ラーム、マット・ジョーンズが記録した「61」です。

基本的にはスコアの伸ばし合いの展開となることが多く、昨年のデータではオーバーパーとなったホールは1番ホール(520ヤード・パー4)だけとなっています。

ホールバイホールのセッティングは以下のとおりとなっています。

スクロールできます
HoleParYards
14520
23219
34424
44422
55526
64424
74522
83199
95550
104384
113161
124424
134383
144301
155541
164369
174550
185677

歴代の優勝者・優勝賞金

ザ・セントリーの2000年以降の歴代の優勝者と優勝賞金は以下のとおりとなっています。

スクロールできます
優勝者優勝賞金
2024クリス・カーク$3,600,000
2023ジョン・ラーム$2,700,000
2022キャメロン・スミス$1,476,000
2021ハリス・イングリッシュ$1,340,000
2020ジャスティン・トーマス$1,340,000
2019ザンダー・シャウフェレ$1,300,000
2018ダスティン・ジョンソン$1,260,000
2017ジャスティン・トーマス$1,220,000
2016ジョーダン・スピース$1,180,000
2015パトリック・リード$1,140,000
2014ザック・ジョンソン$1,140,000
2013ダスティン・ジョンソン$1,140,000
2012スティーブ・ストリッカー$1,120,000
2011ジョナサン・バード$1,120,000
2010ジェフ・オギルビー$1,120,000
2009ジェフ・オギルビー$1,120,000
2008ダニエル・チョプラ$1,100,000
2007ビジェイ・シン$1,100,000
2006スチュアート・アップルビー$1,080,000
2005スチュアート・アップルビー$1,060,000
2004スチュアート・アップルビー$1,060,000
2003アーニー・エルス$1,000,000
2002セルヒオ・ガルシア$720,000
2001ジム・フューリック$630,000
2000タイガー・ウッズ$522,000

2025年大会の賞金配分・ポイント配分

2025年大会の情報は確認ができ次第、更新する予定です。

それまでは参考として2024年の情報を掲載します。2024年は賞金総額2000万ドル、優勝賞金360万ドル、フェデックスカップ(FedExCup)ポイントは700ポイントとなっています。

賞金配分、ポイント配分は以下のとおりとなっています。

スクロールできます
RPrizePtsRPrizePts
1$3,600,00070016$350,000120
2$2,160,00040017$330,000115
3$1,360,00035018$310,000110
4$975,00032519$290,000105
5$815,00030020$270,000100
6$735,00027521$252,00095
7$682,50025022$236,00090
8$630,00022523$220,00085
9$590,00020024$204,00080
10$550,00017525$188,00075
11$510,00016526$172,00070
12$470,00015527$165,00065
13$430,00014528$158,00060
14$390,00013529$151,00055
15$370,00012530$144,00050

出場資格の一覧

ザ・セントリーはシグニチャー・イベントのため、ツアーのプライオリティリストとは異なる独自の基準と優先順位に従い出場権が与えられます。

ザ・セントリーの出場資格は以下のとおりとなっています。

  1. 前年(2024年)のPGAツアー公式戦の優勝者:2024年のカレンダー年にPGAツアーが承認したトーナメントで優勝し、その勝利が公式とされる選手
  2. 前年(2024年)のフェデックスカップの優勝者:フェデックスカップの年間王者が対象となります。
  3. 前年(2024年)のフェデックスカップ・プレーオフ&エリジビリティ・ポイントリストの上位50位以内:プレーオフ終了時のリストが基準
  4. 男子オリンピックゴルフ競技の優勝者(2024年パリオリンピック)

出場予定選手

以下は出場資格別の有資格者の一覧です。エントリーしなかった選手はこの一覧から削除していきます。

(1) 前年(2024年)のPGAツアー公式戦の優勝者:2024年のカレンダー年にPGAツアーが承認したトーナメントで優勝し、その勝利が公式とされる選手

  • クリス・カーク(The Sentry)
  • グレイソン・マレー(Sony Open in Hawaii)
  • ニック・ダンラップ(The American Express)
  • マチュー・パボン(Farmers Insurance Open)
  • ウィンダム・クラーク(AT&T Pebble Beach Pro-Am)
  • ニック・テイラー(WM Phoenix Open)
  • 松山 英樹(Genesis Invitational)
  • ジェイク・ナップ(Mexico Open)
  • オースティン・エクロート(Cognizant Classic)
  • スコッティ・シェフラー(Arnold Palmer Invitational)
  • スコッティ・シェフラー(The Players Championship)
  • ピーター・マルナティ(Valspar Championship)
  • スティーブン・イーガー(Texas Children’s Houston Open)
  • アクシャイ・バティア(Valero Texas Open)
  • スコッティ・シェフラー(Masters Tournament)
  • スコッティ・シェフラー(RBC Heritage)
  • ロリー・マキロイ & シェーン・ロウリー(Zurich Classic of New Orleans)
  • テイラー・ペンドリッシュ(THE CJ CUP Byron Nelson)
  • ローリー・マキロイ(Wells Fargo Championship)
  • クリス・ゴッテループ(Myrtle Beach Classic)
  • ザンダー・シャウフェレ(PGA Championship)
  • デービス・ライリー(Charles Schwab Challenge)
  • ロバート・マッキンタイア(RBC Canadian Open)
  • スコッティ・シェフラー(the Memorial Tournament)
  • ブライソン・デシャンボー(U.S. Open)
  • スコッティ・シェフラー(Travelers Championship)
  • キャメロン・デイヴィス(Rocket Mortgage Classic)
  • デイヴィス・トンプソン(John Deere Classic)
  • ロバート・マッキンタイア(Genesis Scottish Open)
  • ザンダー・シャウフェレ(The Open)
  • ジョナサン・ベガス(3M Open)
  • アーロン・ライ(Wyndham Championship)
  • 松山 英樹(FedEx St. Jude Championship)
  • キーガン・ブラッドリー(BMW Championship)
  • スコッティ・シェフラー(TOUR Championship)
  • パットン・キザイア(Procore Championship)
  • –(Sanderson Farms Championship)
  • –(Black Desert Championship)
  • –(Shriners Children’s Open)
  • –(ZOZO CHAMPIONSHIP)
  • –(World Wide Technology Championship)
  • –(Butterfield Bermuda Championship)
  • –(The RSM Classic)

(2) 前年(2024年)のフェデックスカップの優勝者:フェデックスカップの年間王者

  • スコッティ・シェフラー

(3) 前年(2024年)のフェデックスカップ・プレーオフ&エリジビリティ・ポイントリストの上位50位以内:プレーオフ終了時のリストが基準

ポイントリストの上位50名は以下のとおりとなっています。括弧内の数字が年間の最終ランキングです。

  • スコッティ・シェフラー(1)
  • コリン・モリカワ(2)
  • サヒス・ティーガラ(3)
  • ラッセル・ヘンリー(4)
  • ザンダー・シャウフェレ(4)
  • アダム・スコット(4)
  • イム・ソンジェ(7)
  • ウィンダム・クラーク(8)
  • シェイン・ローリー(9)
  • 松山 英樹(9)
  • ローリー・マキロイ(9)
  • サム・バーンズ(12)
  • ビクトル・ホブラン(12)
  • テイラー・ペンドリッシュ(14)
  • ジャスティン・トーマス(14)
  • ルズヴィ・アベリ(16)
  • パトリック・カントレー (17)
  • ロバート・マッキンタイア(17)
  • マチュー・パボン(17)
  • トミー・フリートウッド(20)
  • アン・ビョンフン(21)
  • キーガン・ブラッドリー(21)
  • トニー・フィナウ(23)
  • ビリー・ホーシェル(23)
  • アーロン・ライ(23)
  • アクシャイ・バティア(26)
  • クリス・カーク(27)
  • ゼップ・シュトラカ(27)
  • クリスチャン・ベザイデンハウト(29)
  • トム・ホゲ(29)
  • ブライアン・ハーマン(31)
  • キム・シウ(32)
  • ジェイソン・デイ(33)
  • デイヴィス・トンプソン(34)
  • デニー・マッカーシー(35)
  • キャメロン・デイヴィス(36)
  • アレックス・ノレン(37)
  • ウィル・ザラトリス(38)
  • コリー・コナーズ(39)
  • マシュー・フィッツパトリック(40)
  • J.T.ポストン(41)
  • トーマス・デトリ(42)
  • スティーブン・イーガー(43)
  • キャメロン・ヤング(44)
  • オースティン・エクロート(45)
  • マックス・ホーマ(46)
  • アダム・ハドウィン(47)
  • マック・グレイサーマン(48)
  • ニック・ダンラップ(49)
  • エリック・コール(50)

(4) 男子オリンピックゴルフ競技の優勝者(2024年パリオリンピック)

  • スコッティ・シェフラー

テレビ放送・ネット配信

2024年はBS放送のBSJapanext (263ch)が第3ラウンドと第4ラウンド、CS・ケーブルテレビでゴルフネットワークが全ラウンドを生中継しました。

ネット配信ではゴルフネットワークプラスU-NEXTが全ラウンド生中継をしています。

2025年の情報が確認でき次第、更新する予定です。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次