【PGAツアー】WMフェニックスオープン2025の概要(2月6日-9日)

WMフェニックスオープン20252月6日から2月9日にわたり、アリゾナ州スコッツデールにあるTPCスコッツデールで行われます。

目次

WMフェニックスオープンとは?

WMフェニックスオープンは、毎年アリゾナ州スコッツデールのTPCスコッツデールで開催されるPGAツアーの中でも、最も人気があり、エキサイティングなトーナメントの一つです。

以下に、大会の歴史、設立、特徴などを詳しく説明していきます。

歴史・設立・運営

トーナメントは1932年にフェニックス・オープンとして初めて開催されました。

  • 開催コース:TPCスコッツデールでの開催は1987年から続いていますが、それ以前はフェニックス・カントリークラブで行われていました。
  • 設立者:フェニックス・オープンは、地元の商人でありスポーツプロモーターであったハリー・コリス氏によって設立されました。アリゾナの砂漠地帯でゴルフを広め、地域にビジネスを誘致することを目的として創設されています。
  • 運営者:サンダーバーズ(The Thunderbirds)というフェニックスを拠点とする市民団体によって運営されています。彼らは1939年から大会に関わり、毎年このイベントを通じて多額のチャリティ資金を集めています。
  • タイトルスポンサー:2010年にウェイスト・マネジメント社がタイトルスポンサーとなり、大会名がウェイスト・マネジメント・フェニックス・オープンに変更されました。さらにウェイスト・マネジメント(Waste Management)の頭文字WMをタイトルにつけたWMフェニックスオープンに2022年から変更されています。

トーナメント名の変遷は以下のとおりとなっています。

  • WMフェニックスオープン (2022-現在)
  • ウェイストマネジメントフェニックスオープン (2010-2021)
  • FBRオープン (2004-2009)
  • フェニックスオープン (1972-2003)
  • フェニックスオープンインビテーショナル (1957-1971)
  • フェニックスオープン (1951-1956)
  • ベン・ホーガンオープン (1950)
  • フェニックスオープン (1944-1949)
  • アリゾナオープン (1939-1940)

特徴

WMフェニックスオープンは以下のような特徴を持っています。

  • スタジアム風ホール:トーナメントの最も象徴的な特徴は、スタジアム風の16番ホールです。ゴルフ界で「最も騒がしいホール」として知られ、観客が大きな声で選手を応援し、最も熱狂的な雰囲気を醸し出しています。PGAツアー唯一の完全に観客スタンドに囲まれたスタジアムホールです。
  • 観客動員:イベント全体がお祭りのような雰囲気で、1週間を通じて70万人以上の観客が訪れ、世界で最も観客動員数が多いゴルフトーナメントとなっています。2018年には5日間で71万9179人を動員しています。2019年以降は公表されていませんが、2023年は80万人を超えていたとも推算されています。
  • 環境活動:タイトルスポンサーが廃棄物処理会社のウェイスト・マネジメントということもあり、環境活動も行っています。「グリーンショー・オン・グラス」として知られ、リサイクルや廃棄物管理を通じて、環境への影響を最小限に抑えることに重点を置いています。
  • フルフィールド:フルフィールドのイベントですが、日照時間のため標準的な156名より少ない132名から144名程度に制限されています。
  • カットのルール:PGAツアーの標準に従い、2ラウンド終了時点で上位65位以内(タイを含む)の選手が週末ラウンド(3日目と4日目)に進むことができます。
  • スーパーボウルと最終日が重なる:1日の観客動員の最多記録は2018年の21万6,818人となっています。逆に日曜日の最多は2015年の8万3,552人となっています。これは日曜日がNFLのスーパーボウルと重なるのが理由です。

TPCスコッツデール(ホストコース)

TPCスコッツデールは、アメリカ合衆国を代表するゴルフコースの一つです。

歴史

TPCスコッツデールは、1986年にトーナメント・プレイヤーズ・クラブ(TPC)ネットワークのひとつとして開場されました。

このコースは、フェニックス・オープンを開催するために開発され、PGAツアーの中での大会の地位を高めるための施設として設立されました。

  • 設立者:コースは、フェニックス・オープンの拡大する需要に応えるため、PGAツアーによって開発されました。
  • 運営者:PGAツアーによって運営されています。TPCネットワークの一部であるこのコースは、PGAツアーイベントを開催するために設計され、最高のコース品質とサービス基準を満たしています。
  • 設計者:トム・ワイスコフ氏ジェイ・モリッシュ氏という2人の著名なゴルフコース建築家が、TPCスコッツデールのスタジアムコースを共同設計しました。ワイスコフは全英オープンチャンピオン、モリッシュは優れたデザイナーとして知られています。

特徴

  • デザートスタイル:アリゾナ州の自然の砂漠を背景にしたデザートスタイルのレイアウトです。広いフェアウェイと大きなグリーンを持ちますが、自然の砂漠地帯によるワイルドエリア、戦略的に配置されたバンカー、水の特徴を組み合わせて、ゴルファーに挑戦を与えながら、観客に優れた視界を提供しています。
  • コースレイアウト:パー71・全長7,261ヤード
  • コースの改修:2014年に大規模な改修が、オリジナル設計者の一人であるトム・ワイスコフ氏の主導の下、行われました。現代のゴルファー向けにコースをアップデートするために行われ、特定のホールを延長したり、新しいバンカーを追加したり、グリーンの形状を変更してより難しいピンポジションを作り出しました。観客の視界を向上させる改修も行われています。
  • コース記録:現在のコース記録はフィル・ミケルソン(2013年)とマーク・カルカベッキア(2001年)「60」を記録しています。
  • 芝の種類:フェアウェイは通常はバミューダグラスで、冬季にはライグラスがオーバーシードされます。グリーンはティフイーグルバミューダが使用されています。

歴代の優勝者・優勝賞金

2000年以降のWMフェニックスオープンの歴代の優勝者と優勝金は以下のとおりとなっています。

スクロールできます
優勝者優勝賞金
2024ニック・テイラー$1,584,000
2023スコッティ・シェフラー (2)$3,600,000
2022スコッティ・シェフラー$1,476,000
2021ブルックス・ケプカ (2)$1,314,000
2020ウェブ・シンプソン$1,314,000
2019リッキー・ファウラー$1,278,000
2018ゲーリー・ウッドランド$1,242,000
2017松山英樹 (2)$1,206,000
2016松山英樹$1,170,000
2015ブルックス・ケプカ$1,134,000
2014ケビン・スタドラー$1,116,000
2013フィル・ミケルソン (3)$1,116,000
2012カイル・スタンレー$1,098,000
2011マーク・ウィルソン$1,098,000
2010ハンター・メイハン$1,080,000
2009ケニー・ペリー$1,080,000
2008J.B. ホームズ (2)$1,080,000
2007アーロン・バデリー$1,080,000
2006J.B. ホームズ$936,000
2005フィル・ミケルソン (2)$936,000
2004ジョナサン・カイエ$936,000
2003ビジェイ・シン (2)$720,000
2002クリス・ディマルコ$720,000
2001マーク・カルカベキア (3)$720,000
2000トム・レーマン$576,000

2025年大会の賞金配分・ポイント配分

2025年大会の情報は確認ができ次第、更新する予定です。

それまでは2024年の情報を参考として記載します。

2024年大会は賞金総額880万ドル、優勝賞金158万4000ドルで、フェデックスカップ(FedExCup)ポイントは500ポイントの設定でした。

賞金配分とポイント配分は以下のとおりとなっています。

スクロールできます
POSPRIZEPTSPOSPRIZEPTS
1$1,584,00050016$151,80053
2$959,20030017$143,00051
3$607,20019018$134,20049
4$431,20013519$125,40047
5$360,80011020$116,60045
6$319,00010021$107,80043
7$297,0009022$99,00041
8$275,0008523$91,96039
9$257,4008024$84,92037
10$239,8007525$77,88035.5
11$222,2007026$70,84034
12$204,6006527$68,20032.5
13$187,0006028$65,56031
14$169,4005729$62,92029.5
15$160,6005530$60,28028

出場資格の一覧

ウェイスト・マネジメントフェニックスオープンの出場権は、PGAツアーの定めるプライオリティランキングによって決定します。

プライオリティ・ランキングの詳しい情報は以下のページにまとめています。

【PGAツアー】優先出場資格・出場権・プライオリティ・ランキング

出場予定選手

2025年大会の情報は確認ができ次第、更新する予定です。

なお、このWMフェニックスオープンで2度優勝している松山英樹選手は、毎年出場するスケジュールを組んでいるため、故障などがなければ2025年もエントリーすると予想されます。

フェニックスオープンのフルフィールドの人数がやや少なめになっていますが、久常涼選手もエントリーすれば出場できるフィールドとなっています。

2024年大会のフルフィールドは132名で、標準的な156名よりも少ない人数となっていました。

テレビ放送・ネット配信

2025年大会の情報は確認ができ次第、更新する予定です。

それまでは2024年の情報を参考として記載します。2024年WMフェニックスオープンのテレビ放送とネット配信の媒体と放送・配信日時は以下のとおりとなっていました。

テレビ放送

BSJapanext (BS 263ch)

  • 3日目:2月11日 (日) 6:00~8:30(生中継)
  • 最終日:2月12日 (月) 6:00~8:30(生中継)

ゴルフネットワーク(CS/CATV)

  • 1日目:2月9日 (金) 6:00~10:00(生中継)
  • 2日目:2月10日 (土) 6:00~10:00(生中継)
  • 3日目:2月11日 (日) 3:00~8:00(生中継)
  • 最終日:2月12日 (月) 3:00~8:00(生中継)

ネット配信

U-NEXT

  • 1日目:2月8日 (木) 23:15~(生中継)
  • 2日目:2月9日 (金) 23:15~(生中継)
  • 3日目:2月11日 (日) 0:30~(生中継)
  • 最終日:2月12日 (月) 0:30~(生中継)

ゴルフネットワークプラス

  • 1日目:2月9日 (金) 6:00~10:00(生中継)
  • 2日目:2月10日 (土) 6:00~10:00(生中継)
  • 3日目:2月11日 (日) 3:00~9:00(生中継)
  • 最終日:2月12日 (月) 3:00~11:30(生中継)
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次