【PGAツアー】ジェネシス・インビテーショナル2025の概要(2月13日-16日)

ジェネシス・インビテーショナル2025は、2月13日から2月16日にわたり、カリフォルニア州ロサンゼルス市の郊外(パシフィック・パリセーズ)にあるリビエラカントリークラブで行われます。

目次

ジェネシス・インビテーショナルとは?

ジェネシス・インビテーショナルは、PGAツアーの中でも最も権威のあるイベントの一つで、シグニチャーイベントの一つです。

歴史・設立・運営

  • 歴史:1926年にロサンゼルス・オープンとして始まり、それ以来PGAツアーの主要な大会の一つに進化しました。1973年からはリビエラ・カントリークラブで行われ続けています。2017年にジェネシス(ヒュンダイの高級車部門)がタイトルスポンサーとなったことで、トーナメントはジェネシス・オープンに改名されました。2020年にはインビテーショナルの地位に昇格し、ジェネシス・インビテーショナルとして知られるようになりました。
  • 設立者:1926年にロサンゼルス青年商工会議所によって設立されました。
  • 運営者:ジェネシス・インビテーショナルは「TGR財団」によって運営されており、これはタイガー・ウッズの慈善財団です。2017年以降、タイガー・ウッズがトーナメントのホストを務めています。

トーナメント名の変遷は以下のとおりとなっています。

  • ジェネシス・インビテーショナル – (2020-現在)
  • ジェネシスオープン – (2017-2019)
  • ノーザントラストオープン – (2008-2016)
  • ニッサンオープン – (1995-2007)
  • ニッサン・ロサンゼルスオープン – (1989-1994)
  • ロサンゼルスオープン – (1984-1988)
  • グレン・キャンベル・ロサンゼルスオープン – (1971-1983)
  • ロサンゼルスオープン – (1926-1970)

開催コースの変遷は以下のとおりとなっています。

  • 60回:リビエラ・カントリークラブ(1929-1930, 1941, 1945-1953, 1973-1982, 1984-1997, 1999-2024)
  • 1回:バレンシア・カントリークラブ(1998)
  • 17回:ランチョ・パーク・ゴルフコース(1956-1967, 1969-1972, 1983)
  • 1回:ブルックサイド・ゴルフコース(1968)
  • 1回:イングルウッド・カントリークラブ(1955)
  • 1回:フォックスヒルズ・カントリークラブ(1954)
  • 4回:ウィルシャー・カントリークラブ(1928, 1931, 1933, 1944)
  • 2回:ヒルクレスト・カントリークラブ(1932, 1942)
  • 5回:ロサンゼルス・カントリークラブ(1926, 1934-1936, 1940)
  • 3回:グリフィスパーク(ウィルソンコース)(1937-1939)
  • 1回:エル・カバジェロ・カントリークラブ(1927)

特徴

ジェネシス・インビテーショナルは以下のような特徴をもっています。

  • 2024年大会の優勝者:2024年のジェネシス・インビテーショナルは松山英樹選手が最終日に逆転で優勝しています。松山選手にとってPGAツアー通算9勝目となりました。
  • 昇格された地位:ジェネシス・インビテーショナルはPGAツアーのシグ二チャーイベントの一つです。
  • 慈善活動とのつながり:トーナメントの収益は、タイガー・ウッズの財団(TGR財団)を通じて教育やその他の慈善活動を支援します。
  • タイガー・ウッズ:タイガー・ウッズがイベントのホストとして大きな魅力となっています。彼は何度も挑戦しているにもかかわらず、このトーナメントで優勝したことはありませんが、彼の関与はイベントの知名度と名声を高めています。
  • カットのルール:36ホール終了後にカットが行われます。通常のトーナメントでの基準は「65位以内(タイを含む)ですが、このトーナメントでは「50位以内(タイを含む)および首位から10打差以内」の選手となっています。
  • フルフィールドの数:レギュラーイベントでは156名ですが、2024年のジェネシス・インビテーショナルはフルフィールドが70名でした。シグニチャーイベントはエリートのトーナメントという格のため、厳格な基準で選手が招待されています。

優勝の特典

シグニチャーイベントの中でもジェネシス・インビテーショナル、アーノルド・パーマー・インビテーショナル、ザ・メモリアル・トーナメントはより高い特典があります。

これはそれぞれのホストであるタイガー・ウッズ、アーノルド・パーマー、ジャック・ニクラウスのゴルフ界への貢献と功績を称えるための、PGAツアーによる待遇でもあります。

さらに、このことによりトーナメントの格を高め、トッププレイヤーの出場を促進しています。

優勝者には以下のような特典があります。

ジェネシスインビテーショナルの優勝者への特典
  • PGAツアーの3年間のフルシード権(通常のトーナメントの優勝は2年)
  • ザ・アメリカン・エキスプレスの3年間の出場権
  • ザ・プレイヤーズ・チャンピオンシップの3年間の出場権
  • チャールズ・シュワブ・チャレンジの3年間の出場権
  • 賞金総額の設定が高い上に、優勝者への配分が総額の20%(通常は18%)
  • フェデックスカップ(FedExCup)ポイントは700ポイントと通常(500ポイント)より高い設定

リビエラカントリークラブ(ホストコース)

リビエラ・カントリークラブは、ジェネシス・インビテーショナルや主要な選手権を含む権威あるトーナメントを開催することで知られる、アメリカで最も象徴的なゴルフコースの一つです。

歴史・設立者・運営者

カリフォルニア州パシフィック・パリセーズに位置するリビエラ・カントリークラブは、1927年にオープンしました。

全米オープン全米プロゴルフ選手権などの主要なイベントを開催しており、PGAツアーの定期的なスポットであるジェネシス・インビテーショナルのホストコースです。

このクラブは、1948年に2つの主要なイベントで優勝したベン・ホーガンの成功により、「ホーガンズ・アレー」としても知られています。

  • 歴史:リビエラは全米オープン(1948年)全米プロゴルフ選手権(1983年、1995年)全米シニアオープン(1998年)全米アマチュア(2017年)を開催しています。また、2028年のロサンゼルス・オリンピックのゴルフ競技でも使用される予定です。
  • 設立者:ロサンゼルスの著名な実業家で映画業界の人物であるフランク・ガーバット氏によって設立されました。彼はハリウッドや南カリフォルニアのエリートにゴルフをもたらす上で重要な役割を果たしました。
  • 運営者:リビエラ・カントリークラブはプライベートクラブであり、現在は日本の実業家である渡辺昇氏が所有しています。この地域で最も会員資格が厳格なクラブの一つとなっています。
  • 設計者:著名なゴルフコース設計者であるジョージ・C・トーマス・ジュニアによって設計され、ウィリアム・P・ベルの協力を得て完成しました。トーマスは、美しく挑戦的なコースを作ることで知られており、自然の特徴をデザインに取り入れました。

特徴

リビエラカントリークラブの特徴には以下のようなものがあります。

  • ロケーション:リビエラはサンタモニカ山脈に位置し、緑豊かな丘陵と海の景色を背景に提供しています。
  • 挑戦的なデザイン:戦略的なバンカー、狭いフェアウェイ、小さなグリーン、そしてグリーンの中央にバンカーがあるユニークなパー3の6番ホールで知られています。
  • 歴史的なクラブハウス:1928年に建てられた地中海風のクラブハウスは、リビエラの魅力の一部であり、数多くのハリウッドスターやスポーツの伝説を迎えてきました。
  • ベン・ホーガンの支配:ベン・ホーガンは1948年にリビエラでジェネシス・インビテーショナル(ロサンゼルス・オープン)と全米オープンの両方で優勝し、このコースが「ホーガンズ・アレー」と呼ばれるようになりました。
  • コースレイアウト:パー71・約7,322ヤード(チャンピオンシップティー)
  • コースの特徴:高低差、狭いフェアウェイ、複雑なグリーン構造で知られています。
  • コースの改修:1992年に、著名な建築家トム・ファジオが雇われ、トーマスのオリジナルデザインの完全性を保ちながらコースを修復し、近代化。飛距離の出るプレーヤーに対応するために、ティーやバンカーに小さな変更が加えつつも、オリジナルデザインの難易度は維持されました。
  • コースレコード:テッド・トライバがニッサンオープン時代の1999年に「61」を達成しています。
  • 芝の種類:フェアウェイとラフは主にキクユ芝で覆われており、特にチップショットやアプローチショットでコースを難しくします。グリーンはポアナ芝が使用されていて、日中後半には凸凹になることがあります。

歴代の優勝者・優勝賞金

2000年以降のジェネシス・インビテーショナルの歴代の優勝者と優勝金は以下のとおりとなっています。

スクロールできます
優勝者優勝賞金
2024松山英樹$4,000,000
2023ジョン・ラーム$3,600,000
2022ホアキン・ニーマン$2,160,000
2021マックス・ホーマ$1,674,000
2020アダム・スコット$1,674,000
2019J.B.ホームズ$1,332,000
2018ババ・ワトソン$1,296,000
2017ダスティン・ジョンソン$1,260,000
2016ババ・ワトソン$1,224,000
2015ジェームズ・ハーン$1,206,000
2014ババ・ワトソン$1,206,000
2013ジョン・メリック$1,188,000
2012ビル・ハース$1,188,000
2011アーロン・バデリー$1,170,000
2010スティーブ・ストリッカー$1,152,000
2009フィル・ミケルソン$1,134,000
2008フィル・ミケルソン$1,116,000
2007チャールズ・ハウエル III$936,000
2006ロリー・サバティーニ$918,000
2005アダム・スコット$864,000
2004マイク・ウィアー$864,000
2003マイク・ウィアー$810,000
2002レン・マティース$666,000
2001ロバート・アレンビー$612,000
2000カーク・トリプレット$558,000

2025年大会の賞金配分・ポイント配分

2025年大会の情報は確認ができ次第、更新する予定です。

それまでは2024年の情報を参考として記載します。

2024年大会は賞金総額2000万ドル、優勝賞金400万ドル、フェデックスカップ(FedExCup)ポイントは700ポイントという設定でした。

2024年大会の賞金配分とポイント配分は以下のとおりとなっています。

スクロールできます
POSPRIZEPTSPOSPRIZEPTS
1$4,000,00070016$349,000120
2$2,200,00040017$329,000115
3$1,400,00035018$309,000110
4$1,000,00032519$289,000105
5$840,00030020$269,000100
6$760,00027521$250,00095
7$700,00025022$233,00090
8$646,00022523$216,00085
9$600,00020024$200,00080
10$556,00017525$184,00075
11$514,00016526$168,00070
12$472,00015527$161,00065
13$430,00014528$154,00060
14$389,00013529$147,00055
15$369,00012530$140,00050

出場資格の一覧

ジェネシス・インビテーショナルはシグニチャー・イベントの一つのため、PGAツアーの出場資格だけではエントリーすることができません。

PGAツアーの定めるプライオリティリストとは異なる独自の基準と優先順位に従い出場権が与えられます。

ジェネシス・インビテーショナルの出場資格は以下のとおりとなっています。

  • 前年のフェデックスカップの「プレーオフ&エリジビリティポイントリスト」のトップ50プレイヤー
  • 「Aonネクスト・トップ10」前年のフェデックスカップ・フォール終了時点の「プレーオフ&エリジビリティポイントリスト」の51位から60位の選手
  • 「AONスイング5」出場権を有していない選手の中で、イベント前のフルフィールド・イベント(ソニー・オープン・イン・ハワイ、ザ・アメリカン・エキスプレス、ファーマーズ・インシュランスオープン)で最も多くのフェデックスカップポイントを獲得した上位5名
  • 現在のシーズンでフルポイントイベント(500ポイント以上)の公式トーナメント優勝者
  • トーナメント週の月曜日(2025年2月10日)時点で公式世界ゴルフランキングのトップ30に入っているPGAツアーメンバー
  • PGAツアーメンバーに限定された4つのスポンサー招待
  • 必要に応じてディフェンディング・チャンピオンの招待

以上の項目でジェネシス・インビテーショナルのフルフィールド(70-80名)に達しない場合は、以下の条件から選手が招待されます。

  • 免除されたPGAツアーメンバー(「Qスクールカテゴリおよびそれ以上」として定義される)
  • 現在のシーズンのフェデックスカップ・ポイントリストのトップ125に入っているPGAツアーメンバーおよびスペシャル・テンポラリー・メンバー(特別暫定メンバー)
  • 公式世界ゴルフランキングのトップ50に入っているPGAツアーメンバー
  • マイノリティ背景を代表するゴルファーに与えられるチャーリー・シフォードを称えるトーナメントホスト免除。このプレイヤーはアマチュアまたはプロとして参加でき、PGAツアーメンバーである必要はありません。

出場予定選手

2025年大会の情報は確認ができ次第、更新する予定です。

それまでは出場資格を有している選手の名前を記載しておきます。出場のコミットメントをしているわけではないことにご注意ください。

2024年大会はフルフィールドが70名でした。

以下は、前年のフェデックスカップの「プレーオフ&エリジビリティポイントリスト」のトップ50のカテゴリーで出場資格を有している選手です。

  • スコッティ・シェフラー(1)
  • コリン・モリカワ(2)
  • サヒス・ティーガラ(3)
  • ラッセル・ヘンリー(4)
  • ザンダー・シャウフェレ(4)
  • アダム・スコット(4)
  • イム・ソンジェ(7)
  • ウィンダム・クラーク(8)
  • シェイン・ローリー(9)
  • 松山 英樹(9)
  • ローリー・マキロイ(9)
  • サム・バーンズ(12)
  • ビクトル・ホブラン(12)
  • テイラー・ペンドリッシュ(14)
  • ジャスティン・トーマス(14)
  • ルズヴィ・アベリ(16)
  • パトリック・カントレー (17)
  • ロバート・マッキンタイア(17)
  • マチュー・パボン(17)
  • トミー・フリートウッド(20)
  • アン・ビョンフン(21)
  • キーガン・ブラッドリー(21)
  • トニー・フィナウ(23)
  • ビリー・ホーシェル(23)
  • アーロン・ライ(23)
  • アクシャイ・バティア(26)
  • クリス・カーク(27)
  • ゼップ・シュトラカ(27)
  • クリスチャン・ベザイデンハウト(29)
  • トム・ホゲ(29)
  • ブライアン・ハーマン(31)
  • キム・シウ(32)
  • ジェイソン・デイ(33)
  • デイヴィス・トンプソン(34)
  • デニー・マッカーシー(35)
  • キャメロン・デイヴィス(36)
  • アレックス・ノレン(37)
  • ウィル・ザラトリス(38)
  • コリー・コナーズ(39)
  • マシュー・フィッツパトリック(40)
  • J.T.ポストン(41)
  • トーマス・デトリ(42)
  • スティーブン・イーガー(43)
  • キャメロン・ヤング(44)
  • オースティン・エクロート(45)
  • マックス・ホーマ(46)
  • アダム・ハドウィン(47)
  • マック・グレイサーマン(48)
  • ニック・ダンラップ(49)
  • エリック・コール(50)

テレビ放送・ネット配信

2025年大会の情報は確認ができ次第、更新する予定です。

それまでは2024年の情報を参考として記載します。2024年大会のテレビ放送とネット配信の媒体と放送・配信日時は以下のとおりとなっていました。

2024年のジェネシス・インビテーショナルのテレビ放送とネット配信の情報は以下の通りです:

テレビ放送

BSJapanext (BS 263ch)

  • 2月18日 (日) 7:00~9:30 / 9:55~12:25 (3日目) 生中継
  • 2月19日 (月) 6:30~9:00 / 9:30~12:00 (最終日) 生中継

ゴルフネットワーク

  • 2月16日 (金) 6:00~10:00 (1日目) 生中継
  • 2月17日 (土) 6:00~10:00 (2日目) 生中継
  • 2月18日 (日) 3:00~8:00 (3日目) 生中継
  • 2月19日 (月) 3:00~8:30 (最終日) 生中継

ネット配信

U-NEXT

  • 2月16日 (金) 0:00~ (1日目) 生中継
  • 2月17日 (土) 0:00~ (2日目) 生中継
  • 2月17日 (土) 23:30~ (3日目) 生中継
  • 2月18日 (日) 23:00~ (最終日) 生中継

ゴルフネットワークプラス

  • 2月16日 (金) 6:00~10:00 (1日目) 生中継
  • 2月17日 (土) 6:00~10:00 (2日目) 生中継
  • 2月18日 (日) 3:00~8:00 (3日目) 生中継
  • 2月19日 (月) 3:00~8:30 (最終日) 生中継
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