AT&Tペブルビーチ・プロアマ2025は、1月30日から2月2日にわたり、カリフォルニア州ペブルビーチにあるペブルビーチ・ゴルフリンクスとスパイグラスヒル・ゴルフコースで行われます。
AT&Tペブルビーチ・プロアマとは?
AT&Tペブルビーチ・プロアマの概要です。
AT&Tペブルビーチ・プロアマの概要
- 歴史:
AT&Tペブルビーチプロアマは、1937年に伝説的な歌手ビング・クロスビーが主催するビング・クロスビーナショナルプロアマゴルフトーナメントとして始まりました。
元々は南カリフォルニアで開催されていましたが、1947年にペブルビーチに移されました。
このイベントは、トッププロとアマチュアゴルファーがチャリティを目的とした競技に参加するPGAツアーの中で権威あるトーナメントとして進化しました。 - 設立者:
ビング・クロスビーは1937年にこのトーナメントを設立し、プロとアマチュアのプレーヤー、ハリウッドスターやその他のセレブリティを集めてチャリティのための資金を集めました。 - 運営者:
このトーナメントは、AT&Tペブルビーチプロアマの収益を含む募金活動を通じて地域社会を支援する慈善団体であるモントレーペニンシュラ財団によって運営されています。 - 特徴:
このトーナメントは、アスリート、俳優、ミュージシャンなどのセレブリティがプロゴルファーと一緒に競技することで知られていましたが。2024年からは、その数が減少しています。ペブルビーチ・ゴルフリンクス、スパイグラスヒル・ゴルフコース、モントレー・ペニンシュラ・カントリークラブの3つの異なるコースでプレーされていましたが、2024年からはモントレーが使用されなくなりました。 - フォーマット:
プロアマ形式で行われ、プロとアマチュアがペアを組みます。最初の2ラウンドは異なる2つのコースでプレーします。プロアマ戦は最初の2ラウンドで終了します。プロはプロアマ戦と同時に2ラウンドのストロークプレーを行い、第3/第4ラウンドはプロのみがペブルビーチ・ゴルフリンクスでプレーします。 - カットのルール:
プロ選手はカットがなく4ラウンドをプレーし、アマは2ラウンドのみのプレーでこちらもカットはありません。 - フルフィールドの人数:
このトーナメントには80人のプロと80人のアマチュア(合計160人のプレーヤー)が参加し、プロアマ戦は80チームで行われます。
トーナメント名とコースの変遷
トーナメント名は以下のような変遷をしています。
- AT&Tペブルビーチ・プロアマ (2016-2024)
- AT&Tペブルビーチ・ナショナルプロアマ (1986-2015)
- ビング・クロスビー・ナショナルプロアマ (1959-1985)
- ビング・クロスビー・ナショナルプロアマゴルフ選手権 (1953-1958)
- 第二次世界大戦のためトーナメントなし (1943–1946)
- ビング・クロスビー・プロアマ (1937-1942, 1947-1952)
これまで以下のゴルフコースが使用されてきました。
コース名 | 開催年 | 回数 |
---|---|---|
ペブルビーチ・ゴルフリンクス | 1947-現在 | 73 |
スパイグラスヒル・ゴルフコース | 1967-1976, 1978-現在 | 52 |
モントレー・ペニンシュラ・カントリークラブ(ショアコース) | 1965, 1966, 1977, 2010-2020, 2022-2023 | 13 |
ポピー・ヒルズ・ゴルフコース | 1991-2009 | 19 |
サイプレス・ポイント・クラブ | 1947-1990 | 44 |
モントレー・ペニンシュラ・カントリークラブ(デューンズコース) | 1947-1964 | 18 |
ランチョ・サンタフェ・ゴルフクラブ | 1937-1942 | 6 |
1.3 フォーマットの変更
AT&Tペブルビーチ・プロアマは2024年から大幅なフォーマットの変更が行われました。以下が主な変更内容です。
- 出場者数
- 現行:プロ80人、アマチュア80人(合計160人)
- 過去:プロ156人、アマチュア156人(合計312人)
- 変更点:現行ではプレーヤー数が160人に減少しており、以前のフォーマットから半分になりました。
- 使用コースの数
- 現行:2コース使用(ペブルビーチゴルフリンクスとスパイグラスヒルゴルフコース)
- 過去:3コース使用(ペブルビーチゴルフリンクス、スパイグラスヒルゴルフコース、モントレー・ペニンシュラ・カントリークラブ)
- 変更点:以前は3つのコースが使用されていましたが、現行では2コースのみとなりました。
- プロアマ形式とラウンド数
- 現行:第1/第2ラウンドはプロ1人とアマチュア1人の2人1組で構成される80組のチームが、2つのコースをベターボール方式でプレー。第3/第4ラウンドはプロだけがペブルビーチで最終2ラウンドをプレー。
- 過去:第1~第3ラウンドは156チームが、3つのコースをベターボール方式でプレーし、第4ラウンドは 54ホールのカットを通過した25チームのプロとアマがペブルビーチでプレー。
- 変更点:以前はアマチュアが4ラウンドをプレーすることがありましたが、現行では最初の2ラウンドのみのプレーとなりました。
- プロのカットルール
- 現行:プロはカットなし4ラウンドをプレーする。
- 過去:54ホール(3ラウンド)終了後、上位60人のプロと同スコアの者が進出。61位から70位までの選手は賞金とFedEx Cupポイントを獲得するが、プレーは終了(MDF – Made Cut, Did Not Finish)。
- 変更点:現行ではプロのカットがないのに対し、以前は第3ラウンド終了後にカットが行われていました。
- プロアマチームのカットルール
- 現行:アマチュアは第2ラウンドでプレーを終了し、カットは行われない。2ラウンドでプロアマ戦は終了。
- 過去:54ホール終了後、上位25チームが最終ラウンドに進出。
- 変更点:過去ではカットを通過したプロアマチームが最終ラウンドまでプレーできましたが、現在はアマチュアは第2ラウンド終了後に競技を終えます。
- セレブリティの参加
- 現行:プロアマのセレブリティの数が減少。
- 過去:より多くのセレブリティがプロアマに参加。
- 変更点:現行ではセレブリティの参加人数が減少しています。
- 賞金の大幅な増額
- 現行:賞金総額:2000万ドル、優勝賞金:360万ドル(2024年)
- 過去:賞金総額:900万ドル、優勝賞金:162万ドル(2023年)
- 変更点:シグニチャーイベントに指定されたため、賞金が大幅に増額されました。
まとめると、現行のAT&Tペブルビーチプロアマは、出場者数の削減、アマチュアの参加ラウンドの短縮、使用コースの減少、そしてセレブリティの参加数の減少が見られ、過去のフォーマットに比べて簡略化されています。
ペブルビーチ・ゴルフリンクス(ホストコース)
ペブルビーチ・ゴルフリンクスの概要です。
- 歴史:
ペブルビーチゴルフリンクスは1919年にオープンし、その劇的な海岸線の景色で世界で最も有名なゴルフコースの一つとなりました。これまでに全米オープン(1972, 1982, 1992, 2000, 2010, 2019)、全米プロゴルフ選手権(1977)、全米女子オープン(2023)といった権威あるゴルフトーナメントを開催してきました。 - 設立者:
電信機の発明者の孫であるサミュエル・F.B.モースによって開発されました。彼はカリフォルニア海岸沿いに世界クラスのゴルフ場を作ることを構想していました。 - 運営者:
複数のリゾートやゴルフコースを管理する民間企業、ペブルビーチカンパニーによって所有および運営されています。 - 設計者:
このコースは元々ジャック・ネヴィルとダグラス・グラントによって設計されました。いくつかの再設計と更新が行われましたが、海岸線の景色を最大限に活かすという彼らの元々のビジョンはそのまま残されています。 - 特徴:
ペブルビーチは、その険しい海岸線、海の景色、パー3の7番ホールやパー5の18番ホールなどの象徴的なホールで有名です。太平洋沿いの立地は劇的な景色と挑戦的な風の条件を提供します。 - ハイライト:
ペブルビーチのハイライトは、特に17番ホールと18番ホールなどの海沿いのホールの連続です。これらはゴルフ界で最高のフィニッシングホールの一つとされています。 - コースレイアウト:
ペブルビーチはパー72のコースで、全長7,075ヤードです。コースレイアウトは険しい海岸線と内陸のホールの組み合わせで、プレーヤーは精度と戦略が求められます。 - コースの変更:
長年にわたり、主にチャンピオンシッププレーに対応し、挑戦を維持するためにいくつかの変更が行われました。注目すべき変更には、いくつかのホールの延長や特定のグリーンとバンカーの再設計が含まれます。 - コースレコード:
ペブルビーチゴルフリンクスのコースレコードは「62」で、トム・カイト、デビッド・デュバル、パトリック・カントレーなどの複数のプレーヤーが保持しています。 - 芝の種類:
このコースは、グリーンに海岸気候に強いことで知られるポアナ芝を使用し、フェアウェイとラフにはライグラスを使用されています。
スパイグラスヒル・ゴルフコース(ホストコース)
スパイグラスヒル・ゴルフコースの概要です。
- 歴史:
スパイグラスヒル・ゴルフコースは1966年にオープンし、その難易度と景観の美しさで知られるようになりました。ロバート・ルイス・スティーブンソンの小説「宝島」にちなんで名付けられ、スティーブンソンがかつて歩いた近くの森にインスパイアされています。 - 設立者:
近くのペブルビーチゴルフリンクスも所有および運営しているペブルビーチカンパニーによって開発されました。 - 運営者:
ペブルビーチと同様に、スパイグラスヒルはモントレーペニンシュラ地域の複数のプロパティとゴルフコースの管理を担当するペブルビーチカンパニーによって運営されています。 - 設計者:
このコースは、20世紀の最も有名なゴルフコース設計者の一人であるロバート・トレント・ジョーンズ・シニアによって設計されました。彼の設計は自然の美しさとゴルフの挑戦を強調しています。 - 特徴:
スパイグラスヒルは、海岸沿いと内陸の森林ホールの組み合わせで知られています。最初の5ホールは太平洋の景色を提供し、残りのホールはデルモンテフォレストを通り抜け、環境とプレー条件に大きなコントラストを生み出しています。 - ハイライト:
スパイグラスヒルのハイライトは、太平洋の素晴らしい景色を提供する最初の5ホールです。これらのホールは風の影響を大きく受けることがあり、難易度が増します。 - コースレイアウト:
スパイグラスヒルはパー72のコースで、全長7,041ヤードです。コースは海岸と森林のホールの組み合わせで、正確さとコースマネジメントが求められるレイアウトです。 - コースの改修:
スパイグラスヒルは、現代の機器に適応し、プロのプレーに対する挑戦を維持するために、時間をかけていくつかの小さな変更を受けてきました。これらの変更は主に特定のホールの延長やバンカーの配置の更新を含みます。 - コースレコード:
スパイグラスヒルのコースレコードは「62」で、フィル・ミケルソンが2005年のAT&Tペブルビーチプロアマで記録しました。 - 芝の種類:
スパイグラスヒルは、ペブルビーチと同様に、グリーンにはポアナ芝、フェアウェイとラフにはライグラスを使用されています。
歴代の優勝者・優勝賞金
2000年以降のAT&Tペブルビーチ・プロアマの歴代の優勝者と優勝賞金は以下のとおりとなっています。
- 2024: ウィンダム・クラーク ($3,600,000)
- 2023: ジャスティン・ローズ ($1,620,000)
- 2022: トム・ホゲ ($1,566,000)
- 2021: ダニエル・バーガー ($1,404,000)
- 2020: ニック・テイラー ($1,404,000)
- 2019: フィル・ミケルソン ($1,368,000)
- 2018: テッド・ポーター・ジュニア ($1,332,000)
- 2017: ジョーダン・スピース ($1,296,000)
- 2016: ボーン・テーラー ($1,260,000)
- 2015: ブラント・スネデカー ($1,224,000)
- 2014: ジミー・ウォーカー ($1,188,000)
- 2013: ブラント・スネデカー ($1,170,000)
- 2012: フィル・ミケルソン ($1,152,000)
- 2011: D.A.ポインツ ($1,134,000)
- 2010: ダスティン・ジョンソン ($1,116,000)
- 2009: ダスティン・ジョンソン ($1,098,000)
- 2008: スティーブ・ローリー ($1,080,000)
- 2007: フィル・ミケルソン ($990,000)
- 2006: アーロン・オバーホルザー ($972,000)
- 2005: フィル・ミケルソン ($954,000)
- 2004: ビジェイ・シン ($954,000)
- 2003: デービス・ラブ3世 ($900,000)
- 2002: マット・ゴージェル ($720,000)
- 2001: デービス・ラブ3世 ($720,000)
- 2000: タイガー・ウッズ ($720,000)
2025年大会の賞金配分・ポイント配分
2025年大会の情報は確認ができ次第、更新する予定です。
それまでは2024年の情報を参考として記載します。
2024年は賞金総額2000万ドル、優勝賞金360万ドル、フェデックスカップ(FedExCup)ポイントは700ポイントに設定されました。
2024年大会の賞金配分とポイント配分は以下のとおりとなっています。
POS | PRIZE | PTS | POS | PRIZE | PTS |
---|---|---|---|---|---|
1 | $3,600,000 | 700 | 16 | $332,000 | 120 |
2 | $2,160,000 | 400 | 17 | $312,000 | 115 |
3 | $1,360,000 | 350 | 18 | $292,000 | 110 |
4 | $960,000 | 325 | 19 | $272,000 | 105 |
5 | $795,000 | 300 | 20 | $252,000 | 100 |
6 | $715,000 | 275 | 21 | $232,000 | 95 |
7 | $665,000 | 250 | 22 | $217,000 | 90 |
8 | $615,000 | 225 | 23 | $202,000 | 85 |
9 | $575,000 | 200 | 24 | $187,000 | 80 |
10 | $535,000 | 175 | 25 | $172,000 | 75 |
11 | $495,000 | 165 | 26 | $158,000 | 70 |
12 | $455,000 | 155 | 27 | $150,000 | 65 |
13 | $415,000 | 145 | 28 | $143,000 | 60 |
14 | $375,000 | 135 | 29 | $137,000 | 55 |
15 | $352,000 | 125 | 30 | $131,000 | 50 |
出場資格の一覧
メジャートーナメント/シグニチャー・イベントには、PGAツアーの出場資格だけではエントリーすることができません。
PGAツアーの定めるプライオリティリストとは異なる独自の基準と優先順位に従い出場権が与えられます。
AT&Tペブルビーチ・プロアマの出場資格は以下のとおりとなっています。
- 前年のフェデックスカップの「プレーオフ&エリジビリティポイントリスト」のトップ50プレイヤー
- 「Aonネクスト・トップ10」前年のフェデックスカップ・フォール終了時点の「プレーオフ&エリジビリティポイントリスト」の51位から60位の選手
- 「AONスイング5」出場権を有していない選手の中で、イベント前のフルフィールド・イベント(ソニー・オープン・イン・ハワイ、ザ・アメリカン・エキスプレス、ファーマーズ・インシュランスオープン、WMフェニックスオープン)で最も多くのフェデックスカップポイントを獲得した上位5名
- 現在のシーズンでフルポイントイベント(500ポイント以上)の公式トーナメント優勝者
- トーナメント週の月曜日(2025年1月27日)時点で公式世界ゴルフランキングのトップ30に入っているPGAツアーメンバー
- PGAツアーメンバーに限定された4つのスポンサー招待
- 必要に応じてディフェンディング・チャンピオンの招待
シグニチャーイベントについては以下のページに詳細にまとめています。
出場予定選手
2025年大会の情報は確認ができ次第、更新する予定です。
それまでは出場資格を有している選手の名前を記載しておきます。出場のコミットメントをしているわけではないことにご注意ください。
2024年大会はプロのフルフィールドは80名でした。
以下は、前年のフェデックスカップの「プレーオフ&エリジビリティポイントリスト」のトップ50のカテゴリーで出場資格を有している選手です。
- スコッティ・シェフラー(1)
- コリン・モリカワ(2)
- サヒス・ティーガラ(3)
- ラッセル・ヘンリー(4)
- ザンダー・シャウフェレ(4)
- アダム・スコット(4)
- イム・ソンジェ(7)
- ウィンダム・クラーク(8)
- シェイン・ローリー(9)
- 松山 英樹(9)
- ローリー・マキロイ(9)
- サム・バーンズ(12)
- ビクトル・ホブラン(12)
- テイラー・ペンドリッシュ(14)
- ジャスティン・トーマス(14)
- ルズヴィ・アベリ(16)
- パトリック・カントレー (17)
- ロバート・マッキンタイア(17)
- マチュー・パボン(17)
- トミー・フリートウッド(20)
- アン・ビョンフン(21)
- キーガン・ブラッドリー(21)
- トニー・フィナウ(23)
- ビリー・ホーシェル(23)
- アーロン・ライ(23)
- アクシャイ・バティア(26)
- クリス・カーク(27)
- ゼップ・シュトラカ(27)
- クリスチャン・ベザイデンハウト(29)
- トム・ホゲ(29)
- ブライアン・ハーマン(31)
- キム・シウ(32)
- ジェイソン・デイ(33)
- デイヴィス・トンプソン(34)
- デニー・マッカーシー(35)
- キャメロン・デイヴィス(36)
- アレックス・ノレン(37)
- ウィル・ザラトリス(38)
- コリー・コナーズ(39)
- マシュー・フィッツパトリック(40)
- J.T.ポストン(41)
- トーマス・デトリ(42)
- スティーブン・イーガー(43)
- キャメロン・ヤング(44)
- オースティン・エクロート(45)
- マックス・ホーマ(46)
- アダム・ハドウィン(47)
- マック・グレイサーマン(48)
- ニック・ダンラップ(49)
- エリック・コール(50)
テレビ放送・ネット配信
2025年大会の情報は確認ができ次第、更新する予定です。
それまでは2024年の情報を参考として記載します。2024年大会のテレビ放送とネット配信の媒体と放送・配信日時は以下のとおりとなっていました。
8.1 テレビ放送・ネット配信
テレビ放送の媒体と日時は以下のとおりとなっています。
BSJapnext(BS 263ch)
- 第3ラウンド:2月4日(日)7:00-9:30(生中継)
- 第4ラウンド:2月5日(月)6:30-9:00(生中継)
ゴルフネットワーク(CS/CATV)
- 全ラウンドが生中継されました。
8.2 テレビ放送・ネット配信
ネット配信の媒体と日時は以下のとおりとなっています。
ゴルフネットワーク・プラス
- CS放送と同じ時間帯で、全ラウンドが生中継されました。
U-NEXT
- 全ラウンドが生中継されました。