チーム全体のOPSが.845、本塁打307、得点947が断トツでの両リーグ1位となり、104勝を2023年シーズンに記録したアトランタ・ブレーブスです。
そのブレーブスがやや弱いのが投手陣で、チーム全体の防御率が4.14で両リーグ15位、先発投手陣の防御率が4.36で両リーグ17位となっていました。
2023年の戦力が大部分残っているため、2024年も強力なチームであると予想されるのですが、トレード補強でさらに厚みを増しています。
クリス・セールをレッドソックスから獲得し、なおかつ、年俸の2750万ドルのうち、1700万ドルをレッドソックスが負担するため、1000万ドル程度の負担で済みます。
- スペンサー・ストライダー(32試合186.2回/防御率3.86/WHIP1・09)
- マックス・フリード(14試合77.2回/防御率2.55/WHIP1.13)
- ブライス・エルダー(31試合174.2回/防御率3.81/WHIP1.28)
- クリス・セール(20試合102.2回/防御率4.30/WHIP1.13)
- チャーリー・モートン(30試合163.1回/防御率3.64/WHIP1.43)
この5人に加えてプロスペクトのAJ・スミス=ショウバー(6試合25.1回/防御率4.26/WHIP1.11)、トミージョン手術からの復帰がシーズン中盤以降に期待されるイアン・アンダーソンも控えるなど、十分に厚みがあり、先発ローテを6人で回すことも可能となっています。
打線は変わらずに強力です。
- (RF)ロナルド・アクーニャ(本塁打41/OPS1.012)
- (2B)オジー・アルビーズ(本塁打33/OPS.849)
- (3B)オースティン・ライリー(本塁打37/OPS.861)
- (1B)マット・オルソン(本塁打54/OPS.993)
- (DH)マーセル・オズナ(本塁打40/OPS.905)
- (CF)マイケル・ハリス2世(本塁打33/OPS.808)
- (C)ショーン・マーフィー(本塁打21/OPS.844)
- (LF)ジャレッド・ケレニック(本塁打11/OPS.746)
- (SS)オーランド・アルシア(本塁打17/OPS.741)
大谷翔平を加えたドジャース打線に関心が集まっていますが、チームOPS.845が示す通り打線の厚みではブレーブスが上回ります。
2023年が良すぎた可能性は否定できませんが、それでもなお脅威を与える打線であることに間違いはなさそうです。
投手陣の補強もリーズナブルな価格で、エース級の活躍が期待できるクリス・セールを獲得しています。
いまだに奪三振率(11.0)も高く、与四球率(2.5)は低く、健康面さえ安定させることができれば、先発ローテは強力になります。
地味ではありますが、トレードで戦力を強化しているブレーブスです。