大谷翔平に10年7億ドル、山本由伸に12年3億2500万ドル、タイラー・グラスノーに5年1億3656万ドルと、大型投資をしたドジャースです。
今後の動きはベテラン投手とのFA契約か、トレードでの補強がメインの動きになるとは思われますが、まだ年俸総額に少しだけ余裕があるとも言われています。
ただ、それはぜいたく税のラインを超えていないというわけではなく、一番高額となる税率に達するまでの余裕があるというにすぎません。
ぜいたく税のラインは2億3700万ドルですが、すでにライン、基準額は大きく超過しているドジャースです。
そのドジャースを含めたチームの年俸総額についてCBS SportsのMike AxisaがWhere Dodgers’ payroll stands amid billion-dollar offseason and what roster holes LA still has to fillで以下のように伝えています。
The Dodgers are presently at $282 million for CBT purposes, which is indeed very high, but is also nowhere close to their record. They had a $293 million CBT payroll in 2022 and a $298 million CBT payroll all the way back in 2015.
ドジャースは戦力均衡税(ぜいたく税)の算出ルールによる年俸総額は2億8200万ドルの高額に達しているようです。
ただ、それでもチームが過去に記録した年俸総額ではさらに高額なものがあったようで、2022年に2億9300万ドル、2015年には2億9800万ドルまで膨れ上がっていたことが伝えられています。
この2億8200万ドルはまだ確定していない年俸調停権を有する選手の予想年俸で算出されたもので、確定された数字ではありません。
年俸調停でさらに膨れ上がる可能性がありますが、逆に年俸調停権を有する選手をトレードで放出し、若い選手を獲得するなどして調整する可能性も否定できません。
CBS Sportsの記事では2023年12月23日時点での2024年の年俸総額の上位チームのデータがまとめられています。
<2023年の戦力均衡税対象の年俸総額>
- ニューヨーク・メッツ(2億9800万ドル)
- ニューヨーク・ヤンキース(2億9000万ドル)
- ロサンゼルス・ドジャース(2億8200万ドル)
- アトランタ・ブレーブス(2億6900万ドル)
- フィラデルフィア・フィリーズ(2億5200万ドル)
山本由伸の獲得に動いていたチームばかりで、メッツとヤンキースなどは契約していたら3億ドルのラインを超えるところでした。どれだけ高く山本由伸を評価していたかが、これらからもわかります。
ドジャースは過去のデータを見れば、まだ補強に動くだけの余裕があります。
ただ、シーズン途中の補強のために枠を残したいところでもあります。
このオフに動くのか、シーズン中の補強のために資金を温存するのか、注目されます。