シアトル・マリナーズの2023-24シーズンオフの補強の大きな目的の一つが三振数の削減でした。
エウヘニオ・スアレス、ジャレッド・ケレニックらを放出したり、FAとなったテオスカー・ヘルナンデスの引き留めに消極的であったり、といった動きもこの目的に沿ったものでした。
シーズンオフの補強によって打線の強化ができ、強力な投手陣との組み合わせでポストシーズン進出を狙う算段でしたが、不安の残る2024年シーズン開幕を迎えています。
投手陣に不安があり、補強が不十分だとメディアが指摘するレッドソックス相手に打線が低迷しました。
僅か4試合ではあるものの、マリナーズ打線は45三振を喫するなど、顔ぶれは変わっても同じ課題を感じさせています。
2023年の開幕4試合では35三振を喫していますが、今年はそれよりも遥に多い数字で45三振を喫しています。
MLB公式サイトの‘We have to be better’: Mariners’ lineup stifled during Opening Seriesからの引用です。
Seattle punched out 10 times in its series finale against Boston en route to a 5-1 loss at T-Mobile Park, bringing its strikeout total on the young season to 45, third most in MLB behind only the Dodgers, who opened the season one week early in Korea, and the Pirates. Moreover, Seattle’s 32.8% K rate is MLB’s second highest, after ranking second-worst in the category last year, at 25.9%.
45三振は韓国でシーズンを先に開幕したドジャースとパイレーツの後に続く多い数であることが伝えられています。実質的にはマリナーズが一番多いと考えられます。
またこの4試合の三振率32.8%はMLBで2番目に悪く、昨シーズンにリーグのワースト2位になった三振率25.9%よりも酷い数字となっています。
以下は同じ記事からの引用です。
A sizable 51.6% of the pitches the Mariners saw against the Red Sox were non-fastballs, and overall, they slashed .178/.226/.271 (.497 OPS) in the four-game series.
マリナーズはレッドソックス投手陣のブレーキングボールに苦しめられました。その結果、ファーストボール以外の球種に対するマリナーズ打線の結果は、打率.178/出塁率.226/長打率.271/OPS.497と壊滅的な数字となっています。
開幕4試合でのマリナーズの防御率は3.16で両リーグ8位と安定しています。課題である打線の好不調の波の大きさを解消できるかどうかは、今年も大きな問題となりそうです。
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