2023‐24シーズンオフで最もにぎやかな動きを見せたのが、ロサンゼルス・ドジャースでした。
大谷翔平、山本由伸と巨額をつぎ込むだけでなく、トレードでタイラー・グラスノーなども獲得し、100勝をしたチームをさらにグレードアップさせたと考えられています。
しかし、CBSスポーツのMatt SnyderはMLB Power Rankings: Why Dodgers aren’t No. 1 heading into 2024 spring training, Yankees just outside top fiveで、ドジャースをパワーランキング1位には選びませんでした。
Matt Snyderによるパワーランキングは以下のとおりとなっています。
- ブレーブス
- ドジャース
- アストロズ
- オリオールズ
- レンジャーズ
- ヤンキース
- フィリーズ
- レイズ
- ダイヤモンドバックス
- ツインズ
- マリナーズ
- ブルージェイズ
- パドレス
- カブス
- レッズ
- カージナルス
- レッドソックス
- メッツ
- ブルワーズ
- ジャイアンツ
- パイレーツ
- マーリンズ
- タイガース
- ガーディアンズ
- エンゼルス
- ロイヤルズ
- ナショナルズ
- ホワイトソックス
- ロッキーズ
- アスレチックス
ブレーブスは打線も強力で、先発ローテもMLBでNO.1ではないかとの声もあるほどです。
その一方で先発投手陣に不安が残ることをMatt Snyderは指摘しています。主に投手の耐久力で先発ローテから800から850イニングを見込むうえで不安が残ることを指摘しています。
- 山本由伸はアメリカでは未知数となり、日本のデータが参照されています。2023年が171イニングで、2022年と2021年が190イニングを超えています。そのためMLB初年度は180イニングくらいの予想としています。
- タイラー・グラスノーは2023年に120イニングを投げていますが、これが自己最多で、健康面に不安が残る投手です。それでも多めの予想として140イニングを計算しています。
- ボビー・ミラーは2023年にマイナーとメジャーの合算で138回2/3を投げていて、有望な25歳であることを考慮して150イニングを見込んでいます。
- ウォーカー・ビューラーはトミージョン手術を受けて、シーズン開幕当初から先発ローテには入らないことが濃厚で、100イニング以上を期待しにくいと計算しています。
これでおおよそ570イニングとなるのですが、ここから230イニングを期待する選手を列挙して、簡単ではないことが指摘されています。
- ジェームズ・パクストンは2020年に20回1/3、2021年は1回1/3、2022年はゼロ、2023年は96イニング,
2024年は35歳 - クレイトン・カーショーは手術の影響で8月、遅ければ9月の復帰になる可能性があり、どちらかというとプレーオフに備えての復帰になる
- ダスティン・メイは肘の手術からの復帰で、後半戦からしか戦力として見込めない
- エメット・シーハン2023年にマイナーとメジャー合算で123回1/3で2024年は24歳のシーズンに
- ライアン・ヤーブロー9試合に先発し46イニングを投げたが、基本的にはリリーフ投手
ドジャースは先発ローテの健康面に関しては綱渡りのところがあるのは否めません。手術からの復帰を目指す投手ばかりで、もともとイニング数を消化してきた実績があるわけでもないのが現実です。
トレード期限前にはうまく補強する可能性も否定できない、やや不安が残る布陣ではあります。ただ、打線は強力で、リリーフ投手陣は安定していますので、大きくつまづくことはないと予想はされます。
先発ローテがどのように回るかはプレーオフでも気になるところで、山本由伸への期待も大きくなりそうです。
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