トレードの合意が間近だと伝えられていたヤンキースとパドレスの交渉ですが、正式に発表されました。
トレードの内容は以下のようなものとなっています。
- ヤンキース:ファン・ソト(OF)、トレント・グリシャム(OF)
- パドレス:マイケル・キング(SP/RP)、ドリュー・ソープ(Minor/SP)、ジョニー・ブリート(SP/RP)、ランディ・バスケス(SP/RP)、カイル・ヒガシオカ(C)
ヤンキースは左打ちの外野手が補強ポイントで、先立ってレッドソックスからアレックス・ベルドゥーゴをトレードで獲得していました。
そこにファン・ソト、トレント・グリシャムとさらに左打ちの外野手を加えたことになります。
ただ、ヤンキースは来季の先発ローテの3番手に据えると見られたマイケル・キング、さらにはメジャーレベルで先発とリリーフの両方をこなしていたジョニー・ブリートとランディ・バスケス、さらに2巡目指名のマイナーでプロスペクトとして注目集めて始めていたドリュー・ソープと大きな代償を支払ったのは、ひとえにファン・ソトの獲得のためです。
ファン・ソトの年度別成績は以下の表のとおりとなっています。
2023年は162試合に出場して打率.275/出塁率.410/長打率.519/OPS.930、35本塁打、109打点という素晴らしい成績を残しています。
長打力に加えて打率を残すこともでき、さらには忍耐強く四球を選ぶことができ、選球眼も優れています。
四球の数は多く2021年は145個、2022年は135個、2023年は132個で、いずれもナ・リーグ最多の数となっています。
アーロン・ジャッジとファン・ソトが打線の中核で並び、そのまわりをジャンカルロ・スタントン、グレイバー・トーレスらで固めることになりますので、大きな得点力アップが期待できそうです。
一方で、このトレードで先発ローテの一角と計算されていたマイケル・キング、ローテのバックアップとして期待できる投手を2人も放出しています。
続いて、ヤンキースは先発投手の補強に動くことが、重要なポイントとなりそうです。すでに山本由伸への関心は隠そうとしていませんので、どこまで踏み込むか注目されます。
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