ヤンキースは左打ちの外野手を補強ポイントとしていましたが、その第一弾と考えられるトレードを成立させました。
ヤンキースはファームの投手3人を放出し、その見返りとしてトレードでアレックス・ベルドゥーゴを獲得しました。
このトレードの内容をまとめると以下のようになります。
- ヤンキース:アレックス・ベルドゥーゴ(OF)
- レッドソックス:リチャード・フィッツ(Minor/P)、グレッグ・ワイサート(RP)、ニコラス・ジュディス(Minor/P)
アレックス・ベルドゥーゴの年度別成績は以下の表のとおりとなっています。
アレックス・ベルドゥーゴは53試合の出場となった2020年以外のレッドソックスでの成績は目立つものではありません。
2023年は打率.264/出塁率.324/長打率.421/OPS.745、13本塁打で、直近3年間は打率.278/出塁率.334/長打率.417/OPS.751で平均値に対しての数字となるOPS+は103となっています。
基本的に攻撃面ではメジャーリーグで平均レベルのものとなります。守備も抜群に上手いというわけではなく、こちらもまた平均レベルにとどまります。
左打ちの外野手が欲しいというニーズには合致していますが、大幅な戦力アップにつながる補強トレードとは言い難くなっています。
投手のプロスペクト3人を手放していますが、ヤンキースのチーム内でトップ10に入るようなレベルではありません。
アレックス・ベルドゥーゴは大きなグレードアップとは言えないものの、とりあえずのニーズを満たす補強を比較的小さい代償で達成したと言えそうです。
ブライアン・キャッシュマンGMはできるなら左打ちで、外野手2人の獲得を目指していると明言しています。
今回のアレックス・ベルドゥーゴの獲得で、コディ・ベリンジャーとの契約、ファン・ソトのトレードの可能性が消滅してはいないようです。