ヤンキースはファン・ソト、アレックス・ベルドゥーゴをトレードで獲得し、野手のほうでは戦力を整えることができました。
しかし、その一方で、トレードにより交換要員として多くの投手を放出していますので、そこに穴が生じています。
現在、山本由伸の獲得に注力していますが、かりに成功しても、それだけでは先発ローテーションに不安が残る状態となっています。
ヤンキースの2023年に先発した投手の一覧は以下の通りとなっています。
- ゲリット・コール(試合33/先発33/防御率2.63)
- クラーク・シュミット(試合33/先発32/防御率4.64)
- ドミンゴ・ヘルマン(試合20/先発19/防御率4.56)
- ルイス・セベリーノ(試合19/先発18/防御率6.65)
- カルロス・ロンドン(試合14/先発14/防御率6.85)
- ジョニー・ブリート(試合25/先発13/防御率4.28)
- ネスター・コーテズ(試合12/先発12/防御率4.97)
- マイケル・キング(試合49/先発9/防御率2.75)
- ランディ・バスケス(試合11/先発5/防御率2.87)
- イアン・ハミルトン(試合39/先発3/防御率2.64)
- ルーク・ウィーバー(試合3/先発3/防御率3.38)
- ジミー・コルデロ(試合31/先発1/防御率3.86)
このうちフリーエージェントとなったのがドミンゴ・ヘルマン(先発19)、ルイス・セベリーノ(先発18)の2人、ファン・ソトのトレードで移籍したのがジョニー・ブリート(先発13)、マイケル・キング(先発9)、ランディ・バスケス(先発5)となっています。
162試合のうち、64試合に先発した投手を失ったことになります。また他にもマイナーのハイレベルの先発投手をトレードとルール5ドラフトで失うなど、選手層が薄くなっています。
交換要員に使える選手を多くトレードですでに使ってしまったため、今後の軸足はFAでの補強になっていくと予想されます。
ヤンキースはまだ補強に意欲的であることが報じられています。
山本由伸を獲得できれば、カルロス・ロンドンを3番手格に落とすことができるため、投手陣は安定感を増すことが予想されます。ですが、薄くなった投手陣の層は厚くしておく必要があり、その面も注目したいところです。
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