【PGAツアー】ジェネシス・スコットランドオープン2025の概要(7月10日-13日)

ジェネシス・スコットランドオープン20257月10日から7月13日にわたり、スコットランド・ノース・バーウィックにあるルネッサンスクラブで行われます。

目次

ジェネシス・スコットランドオープンとは?

ジェネシス・スコティッシュ・オープンの概要です。

歴史・設立・運営

  • 歴史:・ジェネシス・スコットランドオープンは、1972年に初めて開催され、ヨーロピアンツアー(現:DPワールドツアー)の主要なトーナメントの一つとなりました。
    2017年からロレックスシリーズの一つとなり、賞金総額が倍額以上まで膨れ上がり、高額賞金のトーナメントとなりました。
    2022年からはPGAツアーとの共催イベントとなっています。
  • 全英オープンの前哨戦:この大会は全英オープンの1週間前に開催されるため、メジャー大会に向けたステップとして注目度の高いトーナメントです。
  • 設立者:このトーナメントは当初、ヨーロピアンツアーによって設立されました。
  • 運営者:現在、ヨーロピアンツアーグループ(European Tour Group)によって運営されており、PGAツアーとの共催です。このパートナーシップは、両ツアーの新しい戦略的提携の一環として2022年に始まりました。
  • タイトルスポンサー:これまでにいくつかのスポンサーが変わりましたが、2021年からはヒュンダイの高級車部門であるジェネシスがタイトルスポンサーとなっています。

トーナメント名、タイトルスポンサーの変遷は以下のとおりとなっています。

  • ジェネシス・スコティッシュ・オープン (2022–2024)
  • アブダン・スコティッシュ・オープン (2021)
  • アバディーン・スタンダード・インベストメンツ・スコティッシュ・オープン (2018–2020)
  • アバディーン・アセット・マネジメント・スコティッシュ・オープン (2012–2017)
  • バークレイズ・スコティッシュ・オープン (2002–2011)
  • スコティッシュ・オープン (2001)
  • スタンダードライフ・ロックロモンド (1998–2000)
  • ガルフストリーム・ロックロモンド・ワールド・インビテーショナル (1997)
  • ロックロモンド・ワールド・インビテーショナル (1996)
  • スコティッシュ・オープン (1995/1996)
  • ベルズ・スコティッシュ・オープン (1986–1994)
  • トーナメントなし (1974–1985)
  • サンビーム・エレクトリック・スコティッシュ・オープン (1972–1973)

特徴・特色

ジェネシス・スコットランド・オープンの特徴・特色です。

  • 開催コース:スコットランドの歴史的なリンクスコースを使用することが多かったのですが、2019年からはノースベリックのルネッサンスクラブで開催されています。
  • 全英オープンの前哨戦:全英オープンに近い日程での開催のため、世界のトップゴルファーが英国のリンクススタイルのコースに備えて参加します。
  • カットのルール:PGAツアーとヨーロピアンツアーの標準フォーマットに従い、最初の2ラウンド終了後に「カット」が行われます。「上位65位以内の選手と同点の選手」が最終2ラウンドに進出します。
  • フルフィールドの人数:通常156人の選手で構成されており、これはPGAツアーおよびヨーロピアンツアーのイベントで標準的な人数です。
  • フィールドの構成:フィールドの約半分近くがPGAツアープレイヤー、約半分近くがDPワールドツアープレイヤーで構成され、韓国ツアーのプレイヤーに少ない数ですが出場枠が用意されています。韓国企業ヒュンダイの高級車部門であるジェネシスがスポンサーであることによる出場枠です。

以下がゴルフコースの開催回数別のまとめです。2019年以降はルネッサンスクラブでのみ開催されています。

  • ロッホ・ローモンド・ゴルフクラブ(14回)
  • グレンイーグルス(キングスコース)(8回)
  • ルネッサンスクラブ(6回)
  • キャッスルスチュワート・ゴルフリンクス(4回)
  • ガレン・ゴルフクラブ(2回)
  • カーヌスティ・ゴルフリンクス(2回)
  • ダンドナルド・リンクス(1回)
  • ロイヤル・アバディーン・ゴルフクラブ(1回)
  • ハッグス・キャッスル・ゴルフクラブ(1回)
  • セントアンドリュースリンクス(1回)
  • ダウン・フィールド・ゴルフクラブ(1回)

ルネッサンスクラブ(ホストコース)

ルネッサンスクラブはスコットランドのノースベリックに所在するゴルフコースです。

2.1 歴史・設立・運営

ルネッサンスクラブの歴史、設立者、運営者に関する情報です。

  • 歴史ルネッサンスクラブは2008年にオープンし、スコットランドにおける主要なゴルフコースとしての評価をすぐに得ました。スコットランドの何世紀も前からあるコースと比べると新しいのですが、2019年からジェネシス・スコットランド・オープンを開催するなど、いくつかの格の高いトーナメントの開催コースとなることで、その地位を確固としたものにしました。
  • 設立者このクラブは、アメリカの起業家であるサルバディ家によって設立されました。彼らはスコットランドのリンクスゴルフの中心地で高級ゴルフ体験ができる機会を作り出しました。
  • 運営者ルネッサンスクラブはサルバディ家によって私的に所有・運営されており、メンバーやゲストに最高級のゴルフとレジャー体験を提供することを目指しています。
  • 開催した主要イベント:ジェネシス・スコットランドオープン以外ではスコットランド・シニアオープン(2017)、スコットランド・女子オープン(2019/2020)が開催されています。

2.2 特徴・特色

ルネッサンスクラブの特徴・特色です。

  • 特徴ルネッサンスクラブの際立った特徴の一つは、モダンな設備と伝統的なリンクススタイルのゴルフコースの融合です。コースはフォース湾の素晴らしい景色を眺めることができ、「スコットランドのリンクスの自然な荒々しさ」「精密で思慮深い設計」が組み合わされています。
  • 設計者コースは、現代の著名なゴルフコース設計者であるトム・ドーク氏によって設計されました。彼の設計哲学は自然の景観を最大限に活用することに焦点を当てており、ルネッサンスクラブのレイアウトに顕著に現れています。
  • コースレイアウトパー71・7,303ヤードのコースで、長いパー5(600ヤード前後)、挑戦的なパー3、戦略的なパー4の組み合わせが特徴です。フロントナインは木々の間を縫うように進み、パークランドスタイルの雰囲気を提供しています。バックナインは海岸線に開けており、リンクスでのプレーを体験することになります。
  • コースの改修初めてスコットランドオープンを開催する直前の2018年、に、トム・ドーク氏の監修の下でコースのいくつかの改造が行われました。いくつかの新しいティーが追加され、トーナメントプレーに対応するために特定のホールに調整が加えられました。これらの変更は、コースを長くし、戦略的要素を強化することに焦点を当てていました。
  • コースレコード現在のコースレコードは、2019年のジェネシス・スコットランドオープンでベルント・ウィースベルガーが記録した「61」です。
  • 芝の種類グリーンとフェアウェイは主にフェスキューで構成されています。、これは海外の沿岸気候でもしっかりと生育し、安定したプレー条件を提供するため、英国のリンクスコースで一般的に使用される芝の種類です。

歴代の優勝者・優勝賞金

2000年以降のジェネシス・スコットランドオープンの歴代の優勝者と優勝賞金は以下のとおりとなっています。

  • 2024: ロバート・マッキンタイア ($1,575,000)
  • 2023: ローリー・マキロイ ($1,575,000)
  • 2022: ザンダー・シャウフェレ ($1,440,000)
  • 2021: ミンウ・リー ($1,333,330)
  • 2020: アーロン・ライ ($1,166,669)
  • 2019: ベルント・ウィスバーガー ($1,166,669)
  • 2018: ブランドン・ストーン ($1,166,669)
  • 2017: ラファエル・カブレラベロ ($1,166,669)
  • 2016: アレックス・ノレン ($541,668)
  • 2015: リッキー・ファウラー ($541,668)
  • 2014: ジャスティン・ローズ ($500,000)
  • 2013: フィル・ミケルソン ($500,000)
  • 2012: ジーブ・ミルカ・シン ($416,668)
  • 2011: ルーク・ドナルド ($500,000)
  • 2010: エドアルド・モリナリ ($500,000)
  • 2009: マルティン・カイマー ($500,000)
  • 2008: グレアム・マクダウェル ($500,000)
  • 2007: グレゴリー・アルヴェ ($500,000)
  • 2006: ヨハン・エドフォース ($400,000)
  • 2005: ティム・クラーク ($400,000)
  • 2004: トーマス・レベ ($366,660)
  • 2003: アーニー・エルス ($366,660)
  • 2002: エドゥアルド・ロメロ ($366,660)
  • 2001: レティーフ・グーセン ($366,660)
  • 2000: アーニー・エルス ($183,330)

2025年大会の賞金配分・ポイント配分

2025年大会の情報は確認ができ次第、更新する予定です。

それまでは2024年の情報を参考として記載します。

2024年は賞金総額900万ドル、優勝賞金157万5000ドル、フェデックスカップ(FedExCup)ポイントが500ポイントに設定されていました。

2024年大会の賞金配分とポイント配分は以下のとおりとなっています。

スクロールできます
POSPRIZEPTSPOSPRIZEPTS
1$1,575,00050016$141,30053
2$985,50030017$134,10051
3$590,85019018$126,90049
4$441,00013519$120,15047
5$373,50011020$113,85045
6$322,20010021$107,55043
7$287,5509022$102,60041
8$253,8008523$97,65039
9$233,1008024$92,70037
10$213,3007525$87,75035.5
11$197,1007026$82,80034
12$182,2506527$80,10032.5
13$168,3006028$77,40031
14$155,7005729$74,70029.5
15$148,5005530$72,00028

出場資格の一覧

ジェネシス・スコットランドオープンはPGAツアーとDPワールドツアーの共同開催となっています。

そのためPGAツアーの定めるプライオリティランキングによる出場資格だけでは出場することができません。

独自に定められた出場資格が存在するため、その条件を満たす必要があります。

出場資格は以下のとおりとなっています。

ジェネシス・スコットランドオープンの出場資格
  • PGAツアーから75人の選手:
    • 前年の「フェデックスカップ・プレーオフ&エリジビリティポイントリストの上位30名」の選手
    • トラベラーズ・チャンピオンシップまでの今年の「フェデックスカップ・プレーオフ&エリジビリティポイントリストの上位43名」の利用可能な選手
    • 現シーズンのPGAツアーメンバーに限定された2名のトーナメント招待
  • DPワールドツアーから75人の選手:
    • ジョンソン・ワークウェアオープン終了時のインターナショナル・スイングランキングの出場権のない選手の中で最上位選手
    • ボルボ・チャイナオープン終了時のアジアン・スイングランキングの出場権のない選手の中で最上位選手
    • BMWインターナショナルオープン終了時のヨーロピアン・スイングランキングの出場権のない選手の中で最上位選手
    • 残りの出場枠は、2024年DPワールドツアーのエグゼンプション・カテゴリーリスト(免除資格リスト)に従って決定(カテゴリー6、7、8、13を除く)
  • 無制限のトーナメント招待(3人の選手)
  • KPGA(韓国ツアー)から3人の選手
    • 現在のKPGAジェネシス・チャンピオンシップの優勝者
    • 2023年KPGAジェネシス・ポイントリストの上位2人の利用可能な選手(KPGAジェネシス・チャンピオンシップの優勝者が出場しない場合3人)

アジアンスイング、ヨーロッパスイング、インターナショナルスイングとは以下のようなものとなります。

  • アジアスイング・ランキングは4つのトーナメント(ポルシェ・シンガポール・クラシック、ヒーロー・インディアン・オープン、ISPS HANDAチャンピオンシップ、ボルボ・チャイナ・オープン)での獲得ポイントによるランキングです。
  • ヨーロッパスイング・ランキングは6つのトーナメント(ソウダル・オープン、ヨーロピアン・オープン、ボルボ・カー・スカンジナビアン・ミックス、KLMオープン、イタリアン・オープン、BMWインターナショナル・オープン )での獲得ポイントによるランキングです。
  • インターナショナルスイング・ランキングは5つのトーナメント(ドバイ・インビテーショナル、ヒーロー・ドバイ・デザート・クラシック、ラス・アル・カイマ・チャンピオンシップ、バーレーン・チャンピオンシップ、コマーシャルバンク・カタール・マスターズ)での獲得ポイントによるランキングです。

出場予定選手

2025年大会の情報は確認ができ次第、更新する予定です。

なお、近年、松山英樹選手は全英オープンへのステップとして出場をすることが多くなっています。

出場資格を有している選手は以下のとおりとなっています。出場のコミットメントをしているわけではないことにご注意ください。

<前年の「フェデックスカップ・プレーオフ&エリジビリティポイントリストの上位30名」の選手>

  • スコッティ・シェフラー(1)
  • コリン・モリカワ(2)
  • サヒス・ティーガラ(3)
  • ラッセル・ヘンリー(4)
  • ザンダー・シャウフェレ(4)
  • アダム・スコット(4)
  • イム・ソンジェ(7)
  • ウィンダム・クラーク(8)
  • シェイン・ローリー(9)
  • 松山 英樹(9)
  • ローリー・マキロイ(9)
  • サム・バーンズ(12)
  • ビクトル・ホブラン(12)
  • テイラー・ペンドリッシュ(14)
  • ジャスティン・トーマス(14)
  • ルズヴィ・アベリ(16)
  • パトリック・カントレー (17)
  • ロバート・マッキンタイア(17)
  • マチュー・パボン(17)
  • トミー・フリートウッド(20)
  • アン・ビョンフン(21)
  • キーガン・ブラッドリー(21)
  • トニー・フィナウ(23)
  • ビリー・ホーシェル(23)
  • アーロン・ライ(23)
  • アクシャイ・バティア(26)
  • クリス・カーク(27)
  • ゼップ・シュトラカ(27)
  • クリスチャン・ベザイデンハウト(29)
  • トム・ホゲ(29)

テレビ放送・ネット配信

2025年大会の情報は確認ができ次第、更新する予定です。

それまでは2024年の情報を参考として記載します。

2024年大会のテレビ放送とネット配信の媒体と放送・配信日時は以下のとおりとなっていました。

BSJapnextは、アディショナルイベントであるISCOチャンピオンシップの中継は行いましたが、こちらのジェネシス・スコットランドオープンの中継は行いませんでした。

テレビ放送

ゴルフネットワーク

  • 7月11日(木)20:30〜(生中継)
  • 7月12日(金)20:30〜(生中継)
  • 7月13日(土)22:00〜(生中継)
  • 7月14日(日)22:00〜(生中継)

ネット配信

U-NEXTとゴルフネットワークプラスで生中継されました。

U-NEXT/ゴルフネットワークプラス

  • 7月11日(木)20:30〜(生中継)
  • 7月12日(金)20:30〜(生中継)
  • 7月13日(土)22:00〜(生中継)
  • 7月14日(日)22:00〜(生中継)
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