トゥルイスト・チャンピオンシップ2025(前:ウェルズ・ファーゴチャンピオンシップ)は、5月8日から5月11日にわたり、 ペンシルベニア州フィラデルフィアにあるフィラデルフィア・クリケット・クラブ(ウィサヒコンコース)で行われます。
トゥルイスト・チャンピオンシップとは?
トゥルイスト・チャンピオンシップの概要です。
トゥルイスト・チャンピオンシップの概要
トゥルイスト・チャンピオンシップは、2024年までウェルズ・ファーゴチャンピオンシップの名称で開催されてきました。
ウェルズ・ファーゴが2024年限りでタイトルスポンサーから撤退し、2025年からはノースカロライナ州に基盤をもつトゥルイスト銀行(Truist Bank)がタイトルスポンサーとなりました。
2024年は、長くホストコースとして使用されているクウェイル・ホロークラブが全米プロゴルフ選手権で使用されるため、この2025年はペンシルベニア州フィラデルフィアのフィラデルフィア・クリケット・クラブ(ウィサヒコンコース)で行われます。
2026年からは再びクウェイル・ホロークラブで行われる予定となっています。
- 歴史:
トゥルイスト・チャンピオンシップは、2003年に初めて開催された毎年恒例のPGAツアーゴルフトーナメントです。それ以来、強力なフィールドと競争力のあるプレーで知られるPGAツアーの最も人気のあるイベントの1つとなっています。当初はワコビアチャンピオンシップと呼ばれていましたが、ウェルズ・ファーゴがワコビアを買収したことが反映され、トーナメントの名前が変更されました。 - 設立者:
トーナメントは、金融サービス会社のワコビアによって設立されましたが、ウェルズ・ファーゴによる買収前のことでした。このイベントは、ノースカロライナ州シャーロット地域にプレミアなゴルフ体験をもたらすために作られました。 - 運営者:
トーナメントは、非営利団体のチャンピオンズ・フォー・エデュケーションによって運営されています。イベントの収益は、教育および地域の発展に焦点を当てた多数の慈善事業を支援しています。 - シグニチャーイベント:
2024年から8つあるシグニチャーイベントの一つに指定されています。そのため出場資格が通常のトーナメントよりも厳しくなる一方で、賞金やポイントの配分は高い設定となっています。 - フルフィールドの人数:
トーナメントには通常、156人がフルフィールドとなっています。しかし、シグニチャーイベントのためフルフィールドは70-80名程度となる限定フィールドイベントです。 - カットのルール:
通常のトーナメントで行われる36ホール終了後に上位65位以内にカットすること行われず、出場選手は棄権、失格がない限り4ラウンドをプレーすることができます。
トーナメント名とホストコースの変遷
トーナメント名の変遷は以下のとおりとなっています。
- トゥルイスト・チャンピオンシップ (2025-2031)
- ウェルズ・ファーゴ・チャンピオンシップ (2003-2008)
- クエイル・ホロー・チャンピオンシップ (2009/2010)
- ワコビア・チャンピオンシップ (2011-2024)
基本的にはクウェイル・ホロークラブで行われてきた同大会ですが、2017年は全米プロゴルフ選手権で使用されるのと、2022年はプレジデンツカップで使用されることが理由で、それぞれ別のコースで行われています。
これと同じように2025年は全米プロゴルフ選手権が再びクウェイルホロークラブで行われるため、フィラデルフィア・クリケット・クラブで開催されます。
これまで使用されてきたコースは以下のとおりとなっています。
- クウェイル・ホロー・クラブ:18回 (2003-2016、2018-2021、2023-2024)
- TPCポトマック:1回 (2022)
- イーグルポイント・ゴルフクラブ:1回 (2017)
フィラデルフィア・クリケット・クラブ(ウィサヒコンコース)
フィラデルフィア・クリケット・クラブ(ウィサヒコンコース)の概要です。
- 歴史:
フィラデルフィア・クリケットクラブ(PCC)は、1854年に設立された米国で最も古いスポーツクラブの1つです。ペンシルベニア州フラワータウンにあるウィサヒコンコースは、クラブの3つのゴルフコースの1つで、1922年にオープンしました。 - 設立者:
ウィリアム・ロッチ・ウィスターを含むフィラデルフィアの著名な紳士たちによって設立され、クリケットを促進するために設立されました。時間が経つにつれて、クラブはゴルフ、テニス、スカッシュなどの活動も含むようになっていきました。 - 運営者:
このクラブはプライベートクラブで、メンバーによって運営されています。選出された理事会とプロフェッショナルスタッフによって管理されており、メンバーに高水準のサービスを提供しています。 - 設計者:
ウィサヒコンコースは、20世紀初頭の最も影響力のあるコース設計者の1人である伝説的なゴルフコース建築家A.W.ティリングハストによって設計されました。ティリングハストの設計哲学は、チャレンジングでありながらフェアなコースであることを重視してしていて、ウィサヒコンもその彼の哲学が反映されています。 - 特徴:
ウィサヒコンコースは、クラシックなパークランドスタイルのレイアウト、戦略的なバンカー、起伏のあるグリーンで知られています。コースは美しさで有名で、起伏のある丘陵地帯に位置し、成熟した木々に囲まれています。 - ハイライト:
2014年に、建築家キース・フォスターによってコースが修復され、元のティリングハストの設計を保存しながら、特定の機能を現代化しました。修復は好評を博し、コースは現在、米国のトップ100クラシックコースの1つにランクされています。 - コースレイアウト:
コースはパー71で、全長7,119ヤードです。挑戦的なパー3、長いパー4、到達可能なパー5のミックスが含まれています。注目すべきホールには、難しいパー4の5番ホールと、ティーショットに正確さとパワーが必要な上りのパー4の18番ホールがあります。 - コースの改修:
2014年のキース・フォスターによる修復には、一部のホールの延長、バンカーの再建、およびさまざまな天候条件でコースをプレー可能にするための排水改善が含まれていました。また、視界を開く目的と、ティリングハストの元の設計の戦略的意図を復元するために「木の除去」にも焦点を当てました。 - コースレコード:
ウィサヒコンコースの現在のコースレコードは「62」で、異なるトーナメントで複数のプレーヤーによって設定されています。コースの挑戦的なレイアウトは、トッププロフェッショナルでも低スコアがまれです。 - 芝の種類:
フェアウェイとラフは主にベントグラスで構成されており、グリーンもベントグラスとなっています。
歴代の優勝者・優勝賞金
2000年以降のトゥルイスト・チャンピオンシップの歴代の優勝者と優勝金は以下のとおりとなっています。
- 2024: ローリー・マキロイ ($3,600,000)
- 2023: ウィンダム・クラーク ($3,600,000)
- 2022: マックス・ホーマ ($1,620,000)
- 2021: ローリー・マキロイ ($1,458,000)
- 2020: 中止 (–)
- 2019: マックス・ホーマ ($1,422,000)
- 2018: ジェイソン・デイ ($1,386,000)
- 2017: ブライアン・ハーマン ($1,350,000)
- 2016: ジェームズ・ハーン ($1,314,000)
- 2015: ローリー・マキロイ ($1,278,000)
- 2014: J.B.ホームズ ($1,242,000)
- 2013: デレク・アーンスト ($1,206,000)
- 2012: リッキー・ファウラー ($1,170,000)
- 2011: ルーカス・グローバー ($1,170,000)
- 2010: ローリー・マキロイ ($1,170,000)
- 2009: ショーン・オヘア ($1,170,000)
- 2008: アンソニー・キム ($1,152,000)
- 2007: タイガー・ウッズ ($1,134,000)
- 2006: ジム・フューリック ($1,134,000)
- 2005: ビジェイ・シン ($1,080,000)
- 2004: ジョイ・シンデラー ($1,008,000)
- 2003: デビッド・トムズ ($1,008,000)
2025年大会の賞金配分・ポイント配分
2025年大会の情報は確認ができ次第、更新する予定です。
それまでは2024年の情報を参考として記載します。2024年大会の賞金配分とポイント配分は以下のとおりとなっています。
2024年は賞金総額2000万ドル、優勝賞金360万ドル、フェデックスカップ(FedExCup)ポイントは700ポイントという設定でした。
R | Prize | Pts | R | Prize | Pts |
---|---|---|---|---|---|
1 | $3,600,000 | 700 | 16 | $340,000 | 120 |
2 | $2,160,000 | 400 | 17 | $320,000 | 115 |
3 | $1,360,000 | 350 | 18 | $300,000 | 110 |
4 | $960,000 | 325 | 19 | $280,000 | 105 |
5 | $800,000 | 300 | 20 | $260,000 | 100 |
6 | $720,000 | 275 | 21 | $240,000 | 95 |
7 | $670,000 | 250 | 22 | $224,000 | 90 |
8 | $620,000 | 225 | 23 | $208,000 | 85 |
9 | $580,000 | 200 | 24 | $192,000 | 80 |
10 | $540,000 | 175 | 25 | $176,000 | 75 |
11 | $500,000 | 165 | 26 | $160,000 | 70 |
12 | $460,000 | 155 | 27 | $154,000 | 65 |
13 | $420,000 | 145 | 28 | $148,000 | 60 |
14 | $380,000 | 135 | 29 | $142,000 | 55 |
15 | $360,000 | 125 | 30 | $136,000 | 50 |
出場資格の一覧
メジャートーナメント/シグニチャー・イベントには、PGAツアーの出場資格だけではエントリーすることができません。
PGAツアーの定めるプライオリティリストとは異なる独自の基準と優先順位に従い出場権が与えられます。
トゥルイスト・チャンピオンシップの出場資格は以下のとおりとなっています。
- 前年のフェデックスカップの「プレーオフ&エリジビリティポイントリスト」のトップ50プレイヤー
- 「Aonネクスト・トップ10」出場権を有していない選手の中で、イベント前週のトーナメント(CJカップ・バイロン・ネルソン)終了時点の「プレーオフ&エリジビリティポイントリスト」ので上位10名
- 「AONスイング5」出場権を有していない選手の中で、イベント前のフルフィールド・イベント(コラレス・プンタカナ・チャンピオンシップ、チューリッヒクラシック、CJカップ・バイロン・ネルソン)で最も多くのフェデックスカップポイントを獲得した上位5名
- 現在のシーズンでフルポイントイベント(500ポイント以上)の公式トーナメント優勝者
- トーナメント週の月曜日(2025年5月5日)時点で公式世界ゴルフランキングのトップ30に入っているPGAツアーメンバー
- PGAツアーメンバーに限定された4つのスポンサー招待
シグニチャーイベントについては以下のページに詳細にまとめています。
出場予定選手
2025年大会の情報は確認ができ次第、更新する予定です。
それまでは出場資格を有している選手の名前を記載しておきます。出場のコミットメントをしているわけではないことにご注意ください。
2024年のフルーフィールドは68名でした。
以下は、前年のフェデックスカップの「プレーオフ&エリジビリティポイントリスト」のトップ50のカテゴリーで出場資格を有している選手です。
- スコッティ・シェフラー(1)
- コリン・モリカワ(2)
- サヒス・ティーガラ(3)
- ラッセル・ヘンリー(4)
- ザンダー・シャウフェレ(4)
- アダム・スコット(4)
- イム・ソンジェ(7)
- ウィンダム・クラーク(8)
- シェイン・ローリー(9)
- 松山 英樹(9)
- ローリー・マキロイ(9)
- サム・バーンズ(12)
- ビクトル・ホブラン(12)
- テイラー・ペンドリッシュ(14)
- ジャスティン・トーマス(14)
- ルズヴィ・アベリ(16)
- パトリック・カントレー (17)
- ロバート・マッキンタイア(17)
- マチュー・パボン(17)
- トミー・フリートウッド(20)
- アン・ビョンフン(21)
- キーガン・ブラッドリー(21)
- トニー・フィナウ(23)
- ビリー・ホーシェル(23)
- アーロン・ライ(23)
- アクシャイ・バティア(26)
- クリス・カーク(27)
- ゼップ・シュトラカ(27)
- クリスチャン・ベザイデンハウト(29)
- トム・ホゲ(29)
- ブライアン・ハーマン(31)
- キム・シウ(32)
- ジェイソン・デイ(33)
- デイヴィス・トンプソン(34)
- デニー・マッカーシー(35)
- キャメロン・デイヴィス(36)
- アレックス・ノレン(37)
- ウィル・ザラトリス(38)
- コリー・コナーズ(39)
- マシュー・フィッツパトリック(40)
- J.T.ポストン(41)
- トーマス・デトリ(42)
- スティーブン・イーガー(43)
- キャメロン・ヤング(44)
- オースティン・エクロート(45)
- マックス・ホーマ(46)
- アダム・ハドウィン(47)
- マック・グレイサーマン(48)
- ニック・ダンラップ(49)
- エリック・コール(50)
テレビ放送・ネット配信
2025年大会の情報は確認ができ次第、更新する予定です。
それまでは2024年の情報を参考として記載します。2024年大会のテレビ放送とネット配信の媒体と放送・配信日時は以下のとおりとなっていました。
テレビ放送
テレビ放送の媒体と日時は以下のとおりとなっています。
BSJapanext (263ch)
- 第3ラウンド:5月12日(日)5:00-7:30
- 第4ラウンド:5月13日(月)5:00-7:30
ゴルフネットワーク
- 全ラウンドを生中継しました。
ネット配信
ネット配信の媒体と日時は以下のとおりとなっています。
ゴルフネットワークプラス
- 全ラウンドを生中継しました。
U-NEXT
- 全ラウンドを生中継しました。