初回公開日:2024年9月16日
最終更新日:2025年10月5日
1. ZOZOチャンピオンシップとは?
1.1. 大会の概要
6回目の開催となるZOZOチャンピオンシップの2024年大会は10月24日から27日の4日間にわたって開催される予定となっています。
ZOZOチャンピオンシップは、PGAツアーが日本で初めて開催した公式戦であり、2019年から始まり、少なくとも2025年までの契約が結ばれています。また、日本ゴルフツアーとの共催でもあります。
タイガー・ウッズはこの初回大会で優勝し、彼のPGAツアー82勝目を達成しました。これはサム・スニードが持つ歴代最多勝利記録に並ぶものでした。
2020年には、COVID-19パンデミックによる渡航制限のため、トーナメントは10月にカリフォルニア州レイクシェルウッドのシェルウッドカントリークラブに移されました。このときの開催には日本ツアーは関与していません。
それ以外の大会は千葉県習志野市のアコーディア・ゴルフ習志野カントリークラブで行われています。
2021年には再び日本に戻り、PGAツアーと日本ゴルフツアーの両方で公認されました。しかし、日本ゴルフツアーでは公式戦の扱いではなくなり、賞金イベントとなりました。
この年の大会では松山英樹は最終ホールでイーグルを決め、ブレンダン・スティールとキャメロン・トリンゲールに5打差をつけて母国で優勝しています。
ZOZOチャンピオンシップの2024年大会の概要は以下のとおりとなります。
- 賞金総額:850万ドル(11億9000万円 *1ドル140円で計算)
- FedExCupポイント:500ポイント
- 出場選手:78名
- 競技方法:予選カットなし・72ホール
- 主催:株式会社ZOZO、PGA TOUR
- 共催:日本ゴルフツアー機構(JGTO)
- 主管:PGA TOUR
- 後援:千葉県 、印西市
1.2. 大会の歴史
ZOZOチャンピオンシップの歴代の優勝者と優勝スコアは以下のとおりとなっています。
第1回(2019年)タイガー・ウッズ -19 (261)
タイガー・ウッズはこの勝利でPGAツアー通算82勝目を達成し、サム・スニードの最多勝記録に並びました。
第2回(2020年)パトリック・キャントレー -23(265)
2020年大会は新型コロナウイルスの影響でアメリカのシャーウッドカントリークラブ(カリフォルニア州)で開催されました。
第3回(2021年)松山 英樹 -15(265)
松山英樹は日本人初のZOZOチャンピオンシップ優勝者となり、母国開催の大会で劇的な勝利を飾りました。
第4回(2022年)キーガン・ブラッドリー -15(265)
キーガン・ブラッドリーは約4年ぶりのPGAツアー優勝をこの大会で達成しました。
第5回(2023年)コリン・モリカワ -14(266)
コリン・モリカワは安定したプレーで初のZOZOチャンピオンシップタイトルを獲得しました。
2. 2024年大会の開催日程とコース
2.1. 開催日程
2024年大会の開催スケジュールは以下のとおりとなります。
- 10/21(月)指定練習日 (非公開)
- 10/22(火)指定練習日
- 10/24(木)第1ラウンド
- 10/25(金)第2ラウンド
- 10/26(土)第3ラウンド
- 10/27(日)最終ラウンド・表彰式
2.2. アコーディア・ゴルフ習志野カントリークラブの概要
アコーディア・ゴルフ習志野カントリークラブは、1965年に開場した歴史あるコースで、自然美にも富んでいます。
2.2.1. 基本情報
当初は赤星四郎という日本の著名なゴルフコース設計者によって設計され、伝統的な林間コースとして高く評価されています。
キングコース(18ホール)とクイーンコース(18ホール)の2つのコースがあり、それぞれ異なる特徴を持っています。
キングコースはZOZOチャンピオンシップで使用される主なコースで、木々に囲まれたフェアウェイと戦略的に配置されたバンカーが特徴で、ショットの精度が求められます。
クイーンコースは比較的平坦で、初心者にも楽しめる設計となっています
キングコースは以下のような特徴を有しています。
- 狭いフェアウェイ:木々がフェアウェイの両側を囲んでいるため、ドライバーショットの精度が非常に重要になる。
- 起伏のあるグリーン:微妙なアンジュレーション(起伏)がグリーンに配置されており、パッティングが難易度が高い。
- ウォーターハザード:一部のホールでは池や川が絡むため、ショットの戦略性と精度がが試される。
3番ホール(パー3)は、このホールは池越えのショートホールで、ティーショットが直接ウォーターハザードを越えなければなりません。風の影響を受けやすく、距離感と精度が求められるため、非常にチャレンジングなホールです。
16番ホール(パー4)もウォーターハザードが絡むホールで、ティーショットやセカンドショットの際に池が影響します。フェアウェイが池に沿って設計されており、リスクと報酬を考慮したプレーが要求されます。
フィニッシングホールである18番ホール(パー5)にもウォーターハザードが絡んでおり、2オンを狙うプレーヤーにとって大きなリスクとなります。試合のマティックな結末を生むことが多い要素となっています。
2.2.2. コースで使用されている芝の種類
1. ティーエリア
- 芝の種類:ベントグラス
- 特徴:ベントグラスは寒冷地向けの芝で、密度が高く、滑らかな打面となります。成長が遅いためメンテナンスが重要となりますが、ティーショットに適した安定した表面を維持することができるというメリットがあります。
2. フェアウェイ
- 芝の種類:コウライシバ(コリアングラス)
- 特徴:日本国内でよく使用される暖地型の芝で、耐久性に優れており、適度なクッション性があります。大会で使用されるキングコースではフェアウェイはコウライシバとなっており、打球時のコントロールが要求される状況で、安定したボールライを実現します。
3. ラフ
- 芝の種類:ノシバ
- 特徴:ノシバは耐久性が高く、荒れた環境にも強い暖地型芝です。ラフに使用されることで、ボールが沈みやすく、ショットに難易度を高める要素となります。キングコースではラフが深く、ボールが絡まりやすい特性があります。
4. グリーン
- 芝の種類:ベントグラス
- 特徴:グリーンもティーエリアと同様にベントグラスが使用されています。ベントグラスは細かく滑らかな表面を提供し、パッティングの精度が問われるシーンで重要な役割を果たします。アコーディアゴルフ習志野のグリーンは起伏があるため、ベントグラスの速さが選手にとって大きなチャレンジとなります。
3. 賞金総額・賞金配分・フェデックスカップポイント配分
3.1 賞金総額・賞金配分・ポイント配分
賞金総額は850万ドル(11億9000万円 *1ドル140円で計算)で、優勝賞金は153万ドル(2億1420万円)となっています。優勝した選手が獲得するフェデックスカップポイントは500ポイントに設定されています。
順位別の配分は以下の表のとおりとなっています。
R | Prize | Pts | R | Prize | Pts |
---|---|---|---|---|---|
1 | $1,530,000 | 500 | 16 | $146,625 | 53 |
2 | $926,500 | 300 | 17 | $138,125 | 51 |
3 | $586,500 | 190 | 18 | $129,625 | 49 |
4 | $416,500 | 135 | 19 | $121,125 | 47 |
5 | $348,500 | 110 | 20 | $112,625 | 45 |
6 | $308,125 | 100 | 21 | $104,125 | 43 |
7 | $286,875 | 90 | 22 | $95,625 | 41 |
8 | $265,625 | 85 | 23 | $88,825 | 39 |
9 | $248,625 | 80 | 24 | $82,025 | 37 |
10 | $231,625 | 75 | 25 | $75,225 | 35.5 |
11 | $214,625 | 70 | 26 | $68,425 | 34 |
12 | $197,625 | 65 | 27 | $65,875 | 32.5 |
13 | $180,625 | 60 | 28 | $63,325 | 31 |
14 | $163,625 | 57 | 29 | $60,775 | 29.5 |
15 | $155,125 | 55 | 30 | $58,225 | 28 |
3.2 賞金総額と優勝賞金の推移
ZOZOチャンピオンシップの賞金総額と優勝賞金の推移は以下のとおりとなっています。
優勝者 | 賞金総額 | 優勝賞金 | |
---|---|---|---|
2023 | コリン・モリカワ | 850万ドル | 153万ドル |
2022 | キーガン・ブラッドリー | 1100万ドル | 198万ドル |
2021 | 松山英樹 | 995万ドル | 179万1000ドル |
2020 | パトリック・カントレー | 800万ドル | 144万ドル |
2019 | タイガー・ウッズ | 975万ドル | 175万5000ドル |
4. 出場予定選手と注目選手
4.1. 出場資格と出場枠
出場資格と出場枠は以下のとおりとなっています。
- 「前シーズンのフェデックスカップランキング」で上位のPGAツアー選手:60名
- 「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」の優勝者:1名
- JGTOの上位選手(10月13日の日本オープン2025終了時点):8名
- スポンサー推薦枠:9名
4.2. 出場予定の選手
出場予定選手は以下のとおりとなります。
- 松山英樹
- 久常涼
- 小平智
- 岩田寛
- アダム・シェンク
- アダム・スベンソン
- アンドリュー・ノバク
- アンドリュー・パットナム
- イ・キョンフン
- イム・ソンジェ
- ウィル・ザラトリス
- エミリアノ・グリジョ
- エリック・コール
- カート・キタヤマ
- キム・シウー
- クリス・ゴッタラップ
- クリスティアン・ベゾイデンハウト
- ケビン・ユ
- ゲーリー・ウッドランド
- コリン・モリカワ
- サヒス・ティーガラ
- サミ・ヴァリマキ
- サム・スティーブンス
- ザンダー・シャウフェレ
- ジャスティン・トーマス
- ジャスティン・ローワー
- ジョエル・ダーメン
- ジョナサン・ベガス
- シーマス・パワー
- ダグ・ギム
- チャン・キム
- チャンドラー・フィリップス
- チャーリー・ホフマン
- テイラー・ムーア
- デビッド・スキンズ
- デービス・ライリー
- トム・ホーギー
- トーマス・デトリー
- ニコ・エチャバリア
- ニック・テイラー
- ネイト・ラシェリー
- パトリック・フィッシュバーン
- パトリック・ロジャース
- ハリー・ホール
- ビクトル・ペレズ
- ブレンドン・トッド
- ベン・グリフィン
- ベン・コールズ
- ベン・シルバーマン
- ボー・ホスラー
- マイケル・トルビョンセン
- マック・マイズナー
- マックス・グレイザーマン
- マックス・ホーマ
- マット・クーチャー
- マーク・ハバード
- マーベリック・マクネリ
- ミンウ・リー
- ライアン・フォックス
- リコ・ホイ
- リッキー・ファウラー
- リー・ホッジス
- ルーク・リスト
- C.T.パン
- J.J.スポーン
4.3. 日本人選手の参加状況
日本人選手はPGAツアーのフルシードを所持する松山英樹と久常涼が出場のコミットメントをしています。
また、PGAツアー優勝経験者である小平智も出場予定と発表されています。
BMW 日本ゴルフツアー選手権2024で優勝した岩田寛が出場予定であることが発表されています。
さらに、日本ツアーの賞金ランキングでの出場枠が8名分残っている状況です。
5. テレビ放送とライブ配信
5.1. テレビ放送局・放送時間
1. 地上波・BS放送:テレビ朝日系列・BS朝日
ZOZOチャンピオンシップは日本国内の地上波テレビ放送として、テレビ朝日系列で第3ラウンドと第4ラウンドを生中継します。BS朝日では第1ラウンドと第2ラウンド、そして第3ラウンドと第4ラウンドも一部生中継が行われます。
<放送日時>
- 第1ラウンド:10/24(木)12:00 – 13:55 BS朝日
- 第2ラウンド:10/25(金)12:00 – 13:55 BS朝日
- 第3ラウンド:10/26(土)12:30 – 13:30 BS朝日、13:30 – 16:00 テレビ朝日地上波
- 第4ラウンド:10/27(日)12:00 – 13:55 BS朝日、13:55 – 16:00 テレビ朝日地上波、16:00 – 16:55 BS朝日(最大延長17:30)
2. 専門チャンネル:ゴルフネットワーク
ゴルフ専門チャンネルの「ゴルフネットワーク」で全ラウンドの中継が行われました。予選ラウンドから決勝ラウンドまで、詳細な解説とともに視聴することができます。
ゴルフネットワークはケーブルテレビ、スカパーだけでなくゴルフネットワークプラスというアプリでも視聴することが可能です。
放送日時は以下のとおりとなっています。
<放送日時>
- 第1ラウンド:10/24(木)12:00 – 16:00
- 第2ラウンド:10/25(金)12:00 – 16:00
- 第3ラウンド:10/26(土)12:00 – 16:00(最大延長 17:00)
- 第4ラウンド:10/27(日)12:00 – 16:00(最大延長 18:00)
5.2. オンラインでの視聴方法(ライブ配信プラットフォーム)
1. 動画配信サービス
2024年はU-NEXTで中継されます。放送日時は以下のとおりとなっています。
- 第1ラウンド:10/24(木)12:00 – 16:00
- 第2ラウンド:10/25(金)12:00 – 16:00
- 第3ラウンド:10/26(土)12:00 – 16:00(最大延長 17:00)
- 第4ラウンド:10/27(日)12:00 – 16:00(最大延長 18:00)
2. その他のオンラインプラットフォーム
PGA Tour Live(アメリカ向けサービス)は日本国内向けではありませんが、アメリカや海外では「PGA Tour Live」を通じてZOZOチャンピオンシップの中継が行われました。
このサービスは主にPGAツアー全体を網羅するもので、2023年のZOZOチャンピオンシップも対象となっていました。海外向けのストリーミングサービスのため実況、解説等は英語となります。
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