世界女子ゴルフランキング(ロレックス・ランキング)は、2006年2月21日に初めて発表されています。男子とは異なり、このランキングにスポンサーがついているため、ロレックス・ランキングとも呼ばれています。
基本的には男子のゴルフワールドランキングと同じ方式でポイントを算出し、それに基づいてランキングを決定しています。
1. ロレックス・ランキングの対象
ロレックスランキングはプロアマと問わず対象としていて、対象としているツアーのトーナメントでポイントを獲得できているかどうかがランキングされる上での条件となります。
対象となるのは以下の協会、ツアーによる公式戦で獲得したポイントとなります。
- 全米女子プロゴルフ協会(LPGA)
- 欧州女子ゴルフツアー(LET)
- 中国女子プロゴルフ協会(CLPGA)
- 台湾女子プロゴルフ協会(TLPGA)
- 日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)
- 日本女子プロゴルフ協会 ステップ・アップ・ツアー(JSU)
- 韓国女子プロゴルフ協会(KLPGA)
- 韓国女子プロゴルフ協会ドリームツアー(KDT)
- 欧州女子下部ツアー・アクセスシリーズ(LETAS)
- エプソンツアー(EPSON)
- タイ女子プロゴルフ協会(THAILPGA)
- オーストララシア女子プロゴルフ協会ツアー(WPGAA)
全米女子プロゴルフ協会(LPGA)の下部ツアーがエプソンツアーとなります。
2. メジャー出場の条件に
このランキングはロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフ・クラブ・オブ・セント・アンドリュース(R&A)と全米ゴルフ協会(USGA)にも認定されていて、以下の5つのメジャートーナメントと女子世界ゴルフ選手権の優先出場権の決定にも使用されています。
- シェブロンチャンピオンシップ(40位以内)
- 全米女子オープン(75位以内)
- 全米女子プロゴルフ選手権(40位以内)
- 全英女子オープン(50位以内)
- エビアンチャンピオンシップ(50位以内)
- HSBC女子チャンピオンシップ
40位以内をキープできれば、女子メジャーには出場することが可能になります。
3. 平均ポイントとフィールドの強さ
直近の104週(2年間)の間に稼いだポイントを試合数で割った平均ポイントでランキングが決定しています。ただし、獲得したポイントは直近の13週に関しては獲得したポイントが計算に使用されますが、それ以降はそのあとの14週から104週まで同じ割合でポイントが減るように設定されています。
具体的に例を挙げると10ポイント獲得した場合13週はそのままですが、 14週目は9.890ポイントが計算に算入されることになり、104週目は1.098ポイントしか加算されません。
4. 最低出場試合数
基本的には104週で獲得したポイントを対象試合数で割って計算するのですが、35試合に満たない場合は、35で割って平均ポイントを算出することになります。
変更前のオリジナルでは2年間で15試合の最低出場試合数を満たさない場合はランキングの対象外となっていました。
しかし、現在は男性で行われているように最低試合数を設定することになりました。男子は計算上の最低試合数として40試合が設定され、女子では35試合となっています。
今は2年間で対象イベントに1回出場することがランキングされるための最低条件となっています。
5. フィールドの強さ
獲得できるポイントはトーナメントごとに異なります。単純に世界ランク上位の選手が多く出場しているトーナメントでは獲得できるポイントが大きくなります。またツアーの前シーズンの賞金ランキング上位の選手が多く出場するとポイントが高くなります。
世界ランク上位の選手がどれだけ出ているかを示すのが「フィールドの強さ(Strength of the field)」です。フィールドが強いトーナメント程、獲得できるポイントおおきくなります。
ただ、5つのメジャートーナメントに関してはフィールドの強さに関わらず、優勝者に100ポイントが与えられることになっています。 またツアーごとに最低のフィールドの強さが設定されていて、必ずしも世界ランク上位の選手が出ていなくても、獲得ポイントが大きくなることがあります。
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