MLB公式サイトがHere are the 2023-24 free agents for every teamの記事で、MLB30球団のFA選手をリストアップしています。
MLB公式サイトがリストアップした30球団のFA選手とは以下のとおりとなっています。
ア・リーグ東地区
トロント・ブルージェイズ
- マット・チャップマン(3B)
- ケビン・キアマイヤー(OF)
- ブランドン・ベルト(1B)
- ウィット・メリフィールド(2B/OF)
- 柳賢振(LHP)
ケビン・キアマイアーはア・リーグ東地区でのプレーを希望しています。
https://getinfomation.net/mlb-trade/kevin-kiermaier-open-to-sign-yankees/
FA市場でそれなりの契約を手にする選手が多いと予想される分、チームの戦力ダウンがあり、補強が必要不可欠なブルージェイズです。
ボルティモア・オリオールズ
- 藤浪晋太郎(RHP)
- ジャック・フラハティ(RHP)
- アダム・フレイジャー(2B)
- カイル・ギブソン(RHP)
- アーロン・ヒックス(OF)
- オースティン・ボス(RHP)
FA、ポスティングで日本人投手が多くメジャーを目指すこともあり、その陰に隠れてしまっているのが藤浪晋太郎です。
最後の最後まで制球難が完全に解決したとは言い難く、来年はマイナリーグ契約くらいになる可能性もありそうです。
タンパベイ・レイズ
- クリス・デベンスキー(RHP)
- ジェイク・ディエクマン(LHP)
- ロバート・スティーブンソン(RHP)
ディエクマンとスチーブンソンの防御率が2点台前半でブルペンでの貢献度が高かった2人がFAとなります。
グラスノーのトレードなどで交換要員による補強も考えられます。ただ、フロントは年俸総額が増えることにゴーサインを出していますので、FAでの補強も可能性があり、注目されます。
ボストン・レッドソックス
- アダム・デュバル(OF)
- ジャスティン・ターナー(1B/DH)
- コーリー・クルーバー(RHP)
- ジェームズ・パクストン(LHP)
- ラウル・モンデシー(SS)
- ジョエリー・ロドリゲス(LHP)
投手に関しては戦力として機能しなかったコーリー・クルーバーのFAなどは痛手ではありません。ただ、どちらにしても先発ローテの補強が不可欠で、ジョーダン・モンゴメリーに関心を持っていることが伝えられています。
打者ではアダム・デュバルとジャスティン・ターナーと貢献していた2人が抜けますので、こちらも補強を必要としています。
ニューヨーク・ヤンキース
- アイザイア・カイナーファレファ(UT)
- フランキー・モンタス(RHP)
- ルイス・セベリーノ(RHP)
- キーナン・ミドルトン(RHP)
- ワンディ・ペラルタ(LHP)
- ルーク・ウィーバー(RHP)
ルイス・セベリーノはかつてはチームのエースとして期待されました。しかし、故障が多く、2023年は防御率6点台と苦しみ、かつてのような評価はありません。このままチームを離れることになるのか、安い単年契約などを差し伸べるのか、ヤンキースの評価が気になるところです。
ア・リーグ中地区
クリーブランド・ガーディアンズ
- コール・カルフーン(OF)
- ルーカス・ジオリト(RHP)
- レイナルド・ロペス(RHP)
8月にウェイバーでエンゼルスから移籍してきたジオリトですが、期待外れの成績に終わり、チームをポストシーズンに押し上げることはできませんでした。戦力的にはリリーフで安定した成績を残していたレイナルド・ロペスの流出のほうが痛手と言えそうです。
カンザスシティ・ロイヤルズ
- ザック・グレインキー(RHP)
- ブラッド・ケラー(RHP)
- マット・ダフィー(3B)
ザック・グレインキーの2023年は防御率5点台と成績は悪化しています。2年連続で単年でロイヤルズと契約していますが、2024年は微妙な情勢です。
デトロイト・タイガーズ
- エドゥアルド・ロドリゲス(LHP)
- マシュー・ボイド(LHP)
- ホセ・シスネロ(RHP)
エドゥアルド・ロドリゲスは3年4900万ドルの残契約をオプトアウトして、フリーエージェントとなることを選択しています。ロドリゲスの年齢は30歳で、2023年は152回2/3で防御率3.30、143奪三振と結果を残しています。
ミネソタ・ツインズ
- ジョーイ・ギャロ(1B/OF)
- ソニー・グレイ(RHP)
- ダラス・カイケル(LHP)
- 前田健太(RHP)
- タイラー・マーリー(RHP)
- エミリオ・パガン(RHP)
- ドノバン・ソラーノ(IF)
- マイケル・テイラー(OF)
184イニングで防御率2.79という成績を残したソニー・グレイを筆頭に、前田健太、タイラー・マーリーと先発ローテの3人がFAとなっています。先発ローテの補強が必要となりそうです。
シカゴ・ホワイトソックス
- ティム・アンダーソン(SS)
- エルビス・アンドラス(2B)
- マイク・クレビンジャー(RHP)
- ヤスマニ・グランダル(C)
- リアム・ヘンドリックス(RHP)
- ブライアン・ショー(RHP)
ティム・アンダーソン、マイク・クレビンジャー、リアム・ヘンドリックスの3人は、ホワイトソックスがオプションを行使を拒否したためFAとなりました。
ア・リーグ西地区
ロサンゼルス・エンゼルス
- C.J.クロン(1B)
- 大谷翔平(RHP/DH)
- エデュアルド・エスコバー(3B)
- ランダル・グリチャック(OF)
- アーロン・ループ(LHP)
- マイク・ムスタカス(3B)
- ジオ・ウルシェラ(IF)
大谷翔平がFAとなるだけでなく、年俸総額削減を目的としたシーズン中の小規模解体のためロースター全体に穴が多くあるエンゼルスです。ただ、チーム解体の意思はないため、補強が必要です。しかし、ファームの人材が乏しくトレード要員を欠いています。戦えるチームを作るためにはFA市場での補強が必要不可欠です。
ヒューストン・アストロズ
- マイケル・ブラントリー(OF)
- マーティン・マルドナド(C)
- ヘクター・ネリス(RHP)
- フィル・メイトン(RHP)
- ライン・スタネック(RHP)
正捕手にはジャイネル・ディアスがいるものの、バックアップとしてのマーティン・マルドナドの評価は高く再契約の可能性があります。ただ、ヤンキースのカイル・ヒガシオカといったような選手も補強候補として噂されています。リリーフ陣がFAとなるため、ここの部分は組み換えが行われるポジションとなりそうです。
オークランド・アスレチックス
- トニー・ケンプ(2B)
- ドリュー・ルチンスキー(RHP)
30球団の内唯一、2024年に勝ちに行こうとしていないチームと報じられているアスレチックスです。シーズン中のトレードで人材を確保するために、ベテランとの契約が多くなりそうです。
シアトル・マリナーズ
- テオスカー・ヘルナンデス(OF)
- ドミニク・レオン(RHP)
- トム・マーフィー(C)
テオスカー・ヘルナンデスは160試合で26本塁打、93打点とチームに貢献しました。ただ、早打ちで好不調の波が大きく、OPSは.740にとどまり、マリナーズがどうしても必要としているわけではありません。
https://getinfomation.net/mlb-trade/mariners-teoscar-hernandez-free-agency-231102/
テキサス・レンジャーズ
- ジョーダン・モンゴメリー(LHP)
- アロルディス・チャップマン(LHP)
- ミッチ・ガーバー(C)
- ロビー・グロスマン(OF)
- オースティン・ヘッジス(C)
- トラビス・ジャンコウスキー(OF)
- ブラッド・ミラー(DH)
- ジェイク・オドリッジ(RHP)
- マーティン・ぺレス(LHP)
- ウィル・スミス(LHP)
- クリス・ストラットン(RHP)
FAとなる選手の中でもジョーダン・モンゴメリーとの再契約は積極的に動く可能性があると予想されています。マックス・シャーザー、ネイサン・イオバルディ、ジョン・グレイ、デーン・ダニング、アンドリュー・ヒーニーと駒はそろっています。ですが、再びワールドシリーズ制覇を目指すなら貢献度の高かったジョーダン・モンゴメリーは引き留めに動く可能性があります。ブルペンに関してはテコ入れを行うとされ、チャップマンらを積極的に引き留めることはなさそうです。
ナ・リーグ東地区
アトランタ・ブレーブス
- ジェシー・チャベス(RHP)
- ブラッド・ハンド(LHP)
- コリン・マクヒュー(RHP)
- ケビン・ピラー(OF)
- エディ・ロザリオ(OF)
- カービー・イエーツ(RHP)
163回1/3を投げて防御率3.64の成績を残したチャーリー・モートンに関しては2000万ドルのチームオプションを行使して引き留めています。
FAとなるのがリリーフとしてブルペンで貢献した投手のため、まったく違う編成にするのか、そのうちの何人かを引き留めるか注目されます。
マイアミ・マーリンズ
- マット・バーンズ(RHP)
- ジョニー・クエト(RHP)
- ユリ・グリエル(1B)
- マット・ムーア(LHP)
- デビッド・ロバートソンン(RHP)
- ホルヘ・ソレア(OF)
- ジョーイ・ウェンドル(IF)
ホルヘ・ソレアは36本塁打、OPS.853というキャリアでセカンドベストと言える成績を残してフリーエージェントとなりました。ソレア以外は大きな貢献をした選手がいないため、大きな流出はソレアくらいとなりそうです
ニューヨーク・メッツ
- カルロス・カラスコ(RHP)
- アダム・オッタビーノ(RHP)
FAによる大きな戦力流出はありませんが、シーズン中のトレードで生じた穴埋めが必要です。特に千賀滉大とホセ・キンタナくらいしかいない先発ローテは補強が必要です。
ワシントン・ナショナルズ
- カール・エドワーズ Jr.(RHP)
- ビクター・ロブレス(OF)
あまり大きな戦力の流出はありません。
フィラデルフィア・フィリーズ
- リース・ホスキンス(1B)
- クレイグ・キンブレル(RHP)
- アーロン・ノラ(RHP)
- スコット・キンガリー(2B)
- マイケル・ローレンゼン(RHP)
フィリーズは先発ローテのアーロン・ノラ、クローザーのクレイグ・キンブレル、2022年に30本塁打、OPS.845のリース・ホスキンスと投打で戦力流出の可能性がある状況です。
ナ・リーグ中地区
ミルウォーキー・ブルワーズ
- ジョシュ・ドナルドソン(3B)
- ウェイド・マイリー(LHP)
- ダリン・ラフ(DH)
- カルロス・サンタナ(1B)
- フリオ・テヘラン(RHP)
- ジャスティン・ウィルソン(LHP)
- ビクター・カラティーニ(C)
- アンドリュー・チェイフィン(LHP)
- ジェシー・ウィンカー(OF)
ウェイド・マイリーは23試合で防御率3.14を記録し、相互オプションを破棄してFAを選択しています。
セントルイス・カージナルス
- ドリュー・バーヘイゲン(RHP)
2024年にFAとなる選手をトレード期限前に放出していることもあり、FAによる大きな戦力ダウンはありません。ただ、トレード期限前のトレードで生じた穴を埋める必要があります。
シカゴ・カブス
- コディ・ベリンジャー(OF)
- ブラッド・ボックスバーガー(RHP)
- マイケル・フルマー(RHP)
- マーカス・ストローマン(RHP)
- ジェイマー・カンデラリオ(3B)
26本塁打、OPS.881のコディ・ベリンジャー、22本塁打、OPS.807のジェイマー・カンデラリオがFAとなります。
ピッツバーグ・パイレーツ
- アンドリュー・マカッチェン(DH)
- ハーリン・ガルシア(LHP)
- クリス・オーウィングス(UT)
- カレブ・スミス(LHP)
- ビンス・ベラスケス(RHP)
アンドリュー・マカッチェンは12本塁打、打率.256/出塁率.378/長打率.397/OPS.775と、まずまずの成績を残しています。
シンシナティ・レッズ
- ハリソン・ベイダー(OF)
- ジョーイ・ボット(1B)
- カート・カサリ(C)
- バック・ファーマー(RHP)
ジョーイ・ボットは2024年に2000万ドルのチームオプションがありましたが、その行使をレッズは拒否しています。フランチャイズの顔であるジョーイ・ボットは引退の可能性もあるため、そこを含めた決断が注目されます。
ナ・リーグ西地区
アリゾナ・ダイヤモンドバックス
- ルルデス・グリエル Jr.(OF)
- エバン・ロンゴリア(3B)
- マーク・マランソン(RHP)
- トミー・ファム(OF)
ルルデス・グリエル Jr.、エバン・ロンゴリア、トミー・ファムとワールドシリーズ進出にも貢献した3人がFAとなります。
ロサンゼルス・ドジャース
- クレイトン・カーショー(LHP)
- J.D.マルティネス(DH)
- ジェイソン・ヘイワード(OF)
- エンリケ・ヘルナンデス(UT)
- ダニエル・ハドソン(RHP)
- ジョー・ケリー(RHP)
- ランス・リン(RHP)
- ジェイク・マリスニック(OF)
- シェルビー・ミラー(RHP)
- ジミー・ネルソン(RHP)
- デビッド・ペラルタ(OF)
- アレックス・レイエス(RHP)
- フリオ・ウリアス(LHP)
- コルテン・ウォン(2B)
- アーメッド・ロザリオ(SS)
大谷翔平、山本由伸を狙っているとされるドジャースのため、この2人の動向に左右される選手は少なくありません。J.D.マルティネスなどその筆頭格と言えそうです。多くの選手がFAとなるため、忙しいオフシーズンとなりそうです。
サンフランシスコ・ジャイアンツ
- ブランドン・クロフォード(SS)
- ジョク・ピーダーソン(OF)
- スコット・アレクサンダー(LHP)
- アレックス・ウッド(LHP)
- ジョン・ブレッビア(RHP)
- ジェイク・ジュニス(RHP)
- ショーン・マネイア(LHP)
- ロベルト・ペレス(C)
長くジャイアンツのショートを守ってきたクロフォードがFAとなります。37歳となり、パフォーマンスも落ちてきているため、チームを去ることになる可能性が高そうです。
サンディエゴ・パドレス
- ブレイク・スネル(LHP)
- ジョシュ・ヘイダー(LHP)
- ギャレット・クーパー(1B)
- セス・ルーゴ(RHP)
- マイケル・ワカ(RHP)
- ドリュー・ポメランツ(LHP)
- ニック・マルティネス(RHP)
- リッチ・ヒル(LHP)
- ルイス・ガルシア(RHP)
- ジュリクソン・プロファー(OF)
- ゲーリー・サンチェス(C)
- 崔志萬(1B)
年俸総額を5000万ドル程度は削減したい方針とされるパドレスのため、再契約に大金を積む可能性は低くなってきています。
32試合180回、14勝9敗、防御率2.25、奪三振234のブレイク・スネル、61試合56回1/3で防御率1.28、奪三振85のジョシュ・ヘイダーという先発とリリーフの柱の両方を引き留めるのは、予算の方針通りであれば難しそうです。
コロラド・ロッキーズ
- ブレント・スーター(LHP)
69回1/3で防御率3.38の結果を残したスーターが主要なFA選手となります。
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