ニューヨーク・ポストのJoel Sherman氏が“MLB qualifying offer getting increase to record high”の記事で、クオリファイングオファーの金額が史上最高額になる見込みであることを伝えています。
クオリファイングオファーはFAとなる選手に球団側が提示する契約の金額が設定され、ワールドシリーズ終了後10日以内にする必要があります。
この金額はメジャーリーグの年俸の上から125名の選手の平均値となります。
2022年シーズン終了後のクオリファイングオファーは1965万ドルでジョク・ピーダーソン(サンフランシスコ・ジャイアンツ)とマーティン・ぺレス(テキサス・レンジャーズ)が受諾して契約しています。
2023年シーズン終了後のクオリファイングオファーは2050万ドルになる見込みで、昨シーズンの1965万ドルを上回って史上最高額となるようです。
今まで124名にクオリファイングオファーが提示されていますが、それを受諾したのは13名にとどまります。その13名は以下の表のとおりとなっています。
選手名 | ポジション | 提示球団 | 金額 | 契約年 | |
---|---|---|---|---|---|
1 | ジョク・ピーダーソン | 外野手 | ジャイアンツ | 1965万ドル | 2022年 |
2 | マーティン・ぺレス | 先発投手 | レンジャーズ | 1966万ドル | 2022年 |
3 | ブランドン・ベルト | 一塁手 | ジャイアンツ | 1840万ドル | 2021年 |
4 | ケビン・ゴーズマン | 先発投手 | ジャイアンツ | 1890万ドル | 2020年 |
5 | マーカス・ストローマン | 先発投手 | メッツ | 1890万ドル | 2020年 |
6 | ホセ・アブレイユ | 一塁手 | ホワイトソックス | 1780万ドル | 2019年 |
7 | ジェイク・オドリッジ | 投手 | ツインズ | 1780万ドル | 2019年 |
8 | 柳賢振 | 投手 | ドジャース | 1790万ドル | 2018年 |
9 | ジェレミー・ヘリクソン | 投手 | フィリーズ | 1720万ドル | 2016年 |
10 | ニール・ウォーカー | 二塁手 | メッツ | 1720万ドル | 2016年 |
11 | ブレット・アンダーソン | 投手 | ドジャース | 1580万ドル | 2015年 |
12 | コルビー・ラスムス | 外野手 | アストロズ | 1580万ドル | 2015年 |
13 | マット・ウィータース | 保守 | オリオールズ | 1580万ドル | 2015年 |
契約年はオファーを提示されて合意した年で、契約そのものは翌年1年分を締結したことになります。
2023年シーズンオフでは大谷翔平(エンゼルス)、ブレイク・スネル(パドレス)、コディ・ベリンジャー(カブス)、アーロン・ノラ(フィリーズ)などが有力な候補となると、ニューヨーク・ポストは伝えています。
ドラフト指名権にも影響があるため、クオリファイングオファーもチーム全体の補強の一つとなることは間違いありません。
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