比較的静かなシーズンオフとなっていますが、シアトル・マリナーズはトレード市場での動きを継続しています。
ミッチ・ハニガーをトレードで獲得
サンフランシスコ・ジャイアンツに先発投手のロビー・レイを放出し、その交換要員として外野手のミッチ・ハニガーとベテラン先発投手のアンソニー・デスクラファニーを獲得しています。
そしてThe AtheleticのAndrew Baggarlyによるとジャイアンツからマリナーズには600万ドルの金銭も併せて送られるようです。
トレードをまとめると以下のようになります。
- マリナーズ:ミッチ・ハニガー(外野手)、アンソニー・デスクラファニー(先発投手)、600万ドル
- ジャイアンツ:ロビー・レイ(先発投手)
金銭的な動きは以下のようなものになります。
<マリナーズ>
- ミッチ・ハニガー:2000万ドル+1550万ドル(Player Option)
- アンソニー・デスクラファニー:1200万ドル
- トレードの金銭補償:600万ドル
<ジャイアンツ>
- ロビー・レイ:7300万ドル(2300万ドル+2500万ドル+2500万ドル)
マリナーズは年俸総額を抑制しようとしていますが、それに沿ったトレードと言えます。
2024年の単年だけでみると、マリナーズの負担額は2300万から2600万ドル(2000+1200‐600)と300万ドルほど増えることになります。
ただ、ロビー・レイの契約が2026年まで残っていますので、そこまで含めると、経済的な負担を削減したことになります。
マリナーズはロビー・レイと2022年から26年の5年1億1500万ドルで契約しました。2022年は189回で防御率3.71、12勝12敗、WHIP1.19という結果を残しましたが、2023年は3回1/3という登板だけで、防御率8.10に終わりました。
それでも2021年には193回1/3で防御率2.84、13勝7敗という成績でサイヤング賞を獲得していますので、ジャイアンツはロビー・レイの復活に期待してのトレード獲得となります。
マリナーズは外野手の補強を必要としていましたが、その穴を埋める有力な候補としてミッチ・ハニガーを獲得したことになります。
ただ、ミッチ・ハニガーの32歳となった2023年は61試合で打率.209/出塁率.266/長打率.365/OPS.631と低迷しましたので、大きな期待はしにくいのが現実です。
アンソニー・デスクラファニーはロビー・レイとは異なり、バックエンド、もしくは先発ローテの層を厚くする補強と考えられます。
33歳となった2023年は99回2/3で防御率4.88という成績に終わっています。
ルーク・ラリーをトレードで獲得
マリナーズがルーク・ラリーをレイズから獲得し、ホセ・カバレーロを放出しています。
ルーク・ラリーは29歳の外野手で、2023年には118試合で19本塁打、打率.249/出塁率.333/長打率.490/OPS.824という成績を残しています。
マリナーズは打線の中軸を担える打者として期待しているようで、Justin Hollanderはリリースで、そのような期待をもっていることに触れています。
ルーク・ラリーは外野の3つのポジションとファーストを守れるということで、柔軟な起用も可能な選手です。
マリナーズの2024年予想スターティングメンバー
この2つのトレードでマリナーズのスターティングメンバーは以下のようになると予想されます。
- J.P.クロフォード(遊撃手)
- フリオ・ロドリゲス(中堅手)
- ミッチ・ガーバー(指名打者)
- カル・ローリー(捕手)
- タイ・フランス(一塁手)
- ミッチ・ハニガー(右翼手)
- ルーク・ラリー(左翼手)
- ルイス・ウリアス(三塁手)
- ジョシュ・ロハス(二塁手)
ミッチ・ハニガー、ルーク・ラリー、ルイス・ウリアスというトレードで獲得した選手、フリーエージェントで契約したミッチ・ガーバーらがスターティングメンバーに名を連ねることになりそうです。
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