2023-24のフリーエージェント市場で、最も評価の高いリリーフ投手がジョシュ・ヘイダーです。
そのジョシュ・ヘイダーがヒューストン・アストロズと5年9500万ドルで合意に達したようです。
この金額は額面ではメッツとエドウィン・ディアスが結んだ総額1億200万ドルには及びません。
しかし、大谷翔平と同様にこの金額のうち2650万ドルが後払いのため、ぜいたく税の計算上での評価は9300万ドル程度となります。
一方で、ジョシュ・ヘイダーの契約は後払いがないため9500万ドルそのままの金額がぜいたく税の算出上での評価となります。
そのためぜいたく税の算出上ではジョシュ・ヘイダーの5年9500万ドルがリリーフ投手としての最高額となります。
アストロズの2023年はクローザーをベテランのライアン・プレスリーが務めました。
しかし、65試合で31セーブを挙げたものの、防御率3.58と圧倒的なクローザーとしての存在感はありませんでした。
2024年はジョシュ・ヘイダーをクローザーに据えることになりますので、その前のセットアップにライアン・プレスリーを移動させることができますので、一気にブルペンに厚みが増しました。
アストロズはケンドール・グレーブマン(22回1/3・防御率2.42)が故障のため2024年の復帰が難しいとの報道がなされていました。
その穴を埋めることが必要でしたが、圧倒的なクローザーの獲得で達成することができそうです。
ジョシュ・ヘイダーの年度別成績は以下の表のとおりとなっています。
61試合56回1/3で防御率1.28、33セーブ、WHIP1.10という成績を残しています。奪三振率13.6が示す通り、三振を奪う能力は高いのですが、気になる点があるとすれば与四球率(9イニングあたりの与四球数)が4.8と良くないことです。
防御率は1点台なのですが、味方の守備の影響を除外した疑似的防御率のFIPは2.69といい数字ではあるものの、圧倒的な数字ではありません。
表に見える数字よりも、中身には不安な点はありますが、それでもなおアストロズにとっては大きな補強となりそうです。
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